浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

「月刊グローバル経営」掲載

【第203回】 DEIB ~ ハーバードの指針に学ぶ

White House 発表 女性を削除したユダヤ誌 (AP) 東京オリ・パラ組織委員会会長の森喜朗・元首相が2月3日のJOC議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。一連の発言が女性蔑視として追及され、陳謝したが辞任となった。グロー…

【第202回】 桜に見る「日米友好」

出所:nippon.com 横浜元町にある 「シドモアの桜」牌 春。桜。美しい日本の象徴。 (広辞苑でも)古来、花王と称され、わが国花とし、古くは「花」といえば桜を指した。 花見とは花(おもに桜)を見てあそびたのしむこと=花逍遥。とある。 何とも優雅な表現…

【第181回】米大統領 〜 Fat Lady への期待

2021年1月1日 Cooper Union 2020 年 11月3日(火)の POTUS 米大統領選挙。 以後、何やら混迷の様子を伝える某紙の見出し はこうだ。 “The game is never over until the fat lady sings.” 太った女性が歌う? 調べると、例えばワーグナーの長編オペラ「指環…

【第124回】GIGA構想に期待する「世界と共に」

2020年11月1日 安河内哲也氏の熱弁 11月9日。今は昔となったが、1989年のこの日にベルリンの壁が崩れた。この年、ベルリンで行われた日本の政府機関主催「日本情報会議」に出席した。壁が崩れる2週間前だったのだが、現場にいる誰も直後の大事件を予知してな…

【第123回】いよいよPOTUS戦 〜 赤か青か?

2020年9月1日 バイデン前副大統領による声明(TBS) POTUS。なじみのない単語をOED(『オクスフォード英英辞典2002』)で引くと、(the) President Of The United Statesとある。なるほど、頭文字をとるとそうなる。 この米大統領の本選挙が、いよいよ11月3日(…

【第122回】コロナで想うナイトのUncertainty

2020年6月1日 "Risk, Uncertainty and Profit" by Frank H. Knight 新型コロナウイルス Novel Coronavirus Disease (COVID-19)が世界を恐怖に陥れ、ビジネスや教育はじめ社会システムを崩壊に導いている。そこで使われている英語を点検してみよう。 まず、No…

【第121回】オマーンに思う「キチンとした英語」

2020年4月1日 ブサイナ王女会見記を含む「アラビアの王様と王妃たち」 本年はじめ1月11〜15日、安倍晋三首相夫妻は日本の石油輸入の9割を占める中東での「友好仲介」を調って、サウジアラビア、UAE、オマーンを訪問した。オマーンは日本人にはあまりなじみの…

【第120回】REIWA 2 に思う温故知新

2020年1月1日 朝日新聞社提供 REIWA2(令和2年)と言っても、もちろん global には通じない。とはいえ、暦・年号は日本のみならず世界それぞれの国地域での重要な local 文化だ。 年号が昭和から平成に変わって5年目、1993年の1月7日。NYC マンハッタンにおけ…

【第119回】Fraternity 友愛 〜 欧州連合の原点

2019年11月1日 ウィーンのPAN・EUROPA事務所にて 本年5月、筆者はプラハとウィーンに、クーデンホーフ=カレルギー伯爵、Graf Richard Nikolaus Eijiro Coudenhove-Kalergi (1894〜1972)の足跡を訪ね、業績を偲んだ。 この“Eijiro”(栄次郎)とは、欧州連合(EU)…

【第118回】五輪のLEGACY

2019年9月1日 TOKYO GLOBAL GATEWAY(掲載許可済み) ちょうど50年前、1969年の7月20日。アポロ11号による人類初の月面着陸の日だ。 この時のニール・アームストロング船長の言葉は緊張感に満ちている。“Houston, Tranquility Base here. The Eagle has land…

【第117回】「上海マグレブ」に学ぶ

2019年6月1日 Maglev 国際都市上海、生まれ故郷。と言っても4歳まででの引揚げだから確たる記憶はない。が、両親の昔話やわずかに残された写真から格別の思いがある。某年、親父が余命短しと医者から告げられ、最後の親孝行と家族旅行 を試みた。折しも「反…

【第116回】夢の THE GHAN

2019年4月1日 THE GHAN 兼高かおるさんが亡くなられた (1月5日)。 TBS系「兼高かおる世界の旅 (当初は「兼高かおる世界飛び歩き」) 』は1959年以来、 31年間にわたり計1586回放送され、移動距離は地球180周分、訪問国は150カ国あまり。 東京オリンピックの5…

【第115回】ボランティアの州 〜 Tennessee

東京・戸越のバーで 2019年1月1日 Jack Daniel's Bar (東京・蔵前) JackDaniel'sは米国のバーボン·ウイスキーだ。 そのラベルにはTennessee WHISKEY (スコッチwhisky とはスペルが違う)、LYNCHBURG TENNとある。Tenn とは Tennessee州でその Moore郡 Lynch…

【第114回】Lay Down Your Arms 〜 A・ノーベルの意志

2018年11月1日 筆者愛用のSuttner夫人の襟章 ノーベル賞の原点・現場を知るべく、7月、オスロとストックホルム訪問を決行した。晴れ渡った空と海。高めの温度もカラっとして爽快だ。古い町並み、由緒ある建造物。手入れが行き届き、現代にたくましく存在して…

【第113回】真夜中まであと TWO MINUTES 〜 真撃な警告

2018年9月1日 「現存で最高の知識人」と称されるChomsky教授の講演 時は本年5月12日。場所はNYCのミッド・マンハッタン。卒業式のシーズンとあって近所のNYUの卒業生が紫色の Cap & Gown姿 (正装) で記念写真を撮っている。米国では卒業式は「Commencement =…

【第112回】深遠なることば ECUMENITY

2018年6月1日 ICAN事務局長 Beatrice Fihn 女史と筆者 ノーベル平和賞2017は ICAN (International Campaign to Abolish Nuclear Weapons) に与えられた。I canとは覚えやすい絶妙のネーミング。 07年にオーストラリアで発足した国際NGOネットワークで、世界1…

【第110回】Singularity:人類の未来を示唆する深遠なことば

2018年1月1日 Singularity University ロゴ 元旦。「旦」とは、地平線からの日の出を表す象形文字。我々日本人にとっては先祖から伝わる文化的喜びだ。 他方、世界には1月1日を必ずしも祝わない文化も多々あり、中東、米国、インドなどでの駐在、出張時にそ…

【第109回】ハンバーガー連想 〜White Castle から White Houseへ〜

2017年11月1日 White Castle ハンバーガー White Castle “White Castle”とは、米国で(すなわち、世界で)最老舗のハンバーガーチェーンだ。「白い城」の名の通り、店構えは城の形をしている。1921年、カンザス州ウイチタでの創業。(紙包でなく)箱入りで、…

【第106回】Trump 米大統領は trump できるのか?

2017年6月1日 全米プロレス協会 (Stamford, CT) わが家にとって一大転機だった1992年5月1日は2度あった。 つまり、転勤。男女4人の子どもを連れて同日成田を発ち、(時差の関係で)同日、「あこがれのアメリカ」NJ州のニューアーク飛行場に降り立った。そこで…

【第97回】 アルバニアを生きる 〜 IkonomiとEconomy

2015年9月1日 「現代の鎖国アルバニア」 かつて、JICA(国際協力機構)の「国際交流」プログラムで来日した若い女性に出会ったことがある。アルバニアから来たとのこと。アルバニア!?バルカンの火薬庫」だ。あの共産主義独裁者のホッジャの国だ。その女性の…

【第96回】 EF 〜 世界最大級の語学学校

2017年9月1日 EF New York NY。喧騒のマンハッタンのグランドセントラル駅から北に向けての電車 Metro - North Hudson 線はハドソン川をスレスレに沿いながら北上、まるで観光・遊覧旅行のようだ。といっても40 分、すなわち通勤圏内であるが、由緒あるTarry…

【第90回】 魅力の「ナショ・ジェオ」

2017年01月10日 アフガニスタンの少女(出典:National Geographic) 今は昔のことだが、月刊「National Geographic:通称ナショ・ジェオ」誌を知って感動したのは忘れられないー。場所は中東アラビア。 石油担当商社マンとしてサウディ・アラビアに駐在時、…

【第88回】 米大統領選に異文化Showを見る

2016年11月08日 Melting Pot or Salad Bowl (英語) 浜地道雄・浜地絵里 (著) ヒラリー・クリントン候補の健康問題はともかく、ドナルド・トランプ候補の暴言の数々は従来のアメリカの規範、PC(Political Correctness)からすると考えられない現象だ。そのTV討…

【第86回】 「国際NGO」のTie

2016年09月20日 国際NGOのTie 米国で商用インターネットが始まったのは1988年。「情報時代」の夜明けに転職した筆者にとってのビジネス原点はデータベース=DB(DataBase)、即ち、コンピュータによる諸資料の管理・運用だった。 赴任先NYCでの思い出深い仕…

【第84回】 JETに想う 人のつながり

2016年07月19日 「ああ、日本っていいなあ」と思う場の一つが温泉だ。 それも都心に温泉銭湯(public bathhouse)があり、時に訪れリラックスする。湯がコーヒーのような褐色で本当に温泉なのだろうと悦にいってる。 某日、どうしたことか、そこに金髪碧眼、ま…

【第81回】 「バーカー」の愉しみ

2016年04月25日 出典: NY Times via Trainjotting さあ、緊張の一日、仕事が終わった。「お疲れ様」と、これは中々英語にしにくいがまあ一応Good work we did! そこで、ちょっと近所で一杯といきたいところだが、ここはNYCのマンハッタン。Japanese-Style B…

【第78回】 新年に思う接頭辞「A」

2016年01月13日 New Year! 新しい年の始まりだ。新約聖書によると「始めに言葉ありき In the beginning was the Word」(ヨハネ伝John 1:1)。ということで、本稿もことばの確認から始めよう。 そもそもと改めて考えると、1月は年の最初(First)の月なのか?…

【第77回】 Globish® + ESP = 仕事で使える英語

2015年12月01日 1500語で通じる非ネイティブ英語 グロービッシュ入門 某年某日、所用で都内のあるオフィスビルを訪ねた。その際、ロビーで「Globishセミナー」というポスターが気になった。何かと思って会場を訪ねると、「Global + English=Globish」で、即…

【第76回】 大雑把なBall Park Figure

2015年11月16日 多々ある球技(Ball Game)でも、米国でBall Gameというと野球(Base Ball)を指す。 その野球場(Ball Park)での応援は、日本でのように太鼓にラッパで大音響をということはなく、大事な場面では、万の客がシーンとなり、返って緊張感が増す…

【第75回】 「番外編」イスラムを知らずして世界は語れない

2015年09月02日 何故英語(ことば)を学ぶのか?「異文化理解の為」。その異文化のうち、日本人にはなじみがなく、他方、世界人口の1/5以上とも言われるイスラム教を検証してみた。 はじめに: 「コーラン」井筒俊彦 (岩波文庫) 「9・11事件を予見した」と…