浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

英語教育ニュース

【第239回】日本の英語教育が目指す未来~吉田研作教授講義

年末近く、12月19日(日)、吉田研作上智大学名誉教授・日本英語検定協会会長を主講師とするEF Education Forumに参加、日本の「英語教育」の歴史をレビューし、「これから」に向けての示唆を得た: 日本の英語教育が目指す未来 第4回EF Education Forum 話…

【第136回】英語教育を変えるのは今しかない!〜「英語を教える」から「動機付け」へ

2013年5月18日 国際ビジネス・コンサルタントで、文教大学国際学部で非常勤講師(3月まで)も務めた浜地道雄氏。 イスラム文化圏から米国の情報ビジネスの経験と、教育現場両方から見ている浜地氏に日本の英語教育の向かうべき方向についてお話しを伺った。 …

【第135回】プロから学ぶ英会話の勉強方法

2010年12月10日 オンライン英会話PIKTではこれから数回にわたり、“英語のプロ”といわれる、著名な方々に頂いた、英語学習者へ向けたメッセージをお届け致します。第二回目 文教大学国際学部非常勤講師 国際ビジネス・コンサルタント浜地 道雄様です。先日、…

【第134回】ビンラーデン殺害に犬が活躍!!

2011年5月8日 米軍部隊によるビンラーデン殺害作戦は領域侵犯ではないのか?という問題提起をしたところで、またまた驚愕した。 その作戦に軍用犬が活躍、というのだ。(ロイター・産経) 「作戦決行後、オバマ大統領との面会も果たした」とのことだから、英…

【第133回】「サムライ精神」と英語

2005年11月16日 「グローバル・コミュニケーションと日本人の英語」 11月8日に行われた朝日新聞と早稲田大学の共催による「グローバル・コミュニケーションと日本人の英語」フォーラムは、国際活動の場における英語の必要性という角度からのセッションで…

【第132回】グロービッシュ®提唱者、ネリエール氏の歓迎会

2011年7月31日 写真左から:白崎善宏GHDJ理事長、明石康氏、鳥飼玖美子氏、ネリエール氏 GlobishとはGlobal English。 1,500の英語単語を核として、「英語基礎力」を磨こう、という運動だ。 勿論、それにとどまることなく、各自の分野に応じて、専門性を加え…

【第131回】スターバックスコーヒーとジョン万次郎の意外な関係

2009年5月07日 英語版「Starbucks and John Manjiro」(拙著:第14章) JANJAN伊吹春夫記者の「愛知県田原市にもいたジョン万次郎」は興味深いヒューマン・ドラマだ。 本記事によると勇次郎(21歳)、作蔵(21歳)の二人は、1852年(嘉永5年)ア…

【第128回】米ラトガース大学の明治期留学生

2009年11月3日 ラトガース大学の日本人留学生(1872)。 「黄金のくさび」飯沼信子著 P.49 在ロサンジェルスのノン・フィクション作家 飯沼信子さんの著作には明治初期以後、海を渡った先達のロマンに満ちた知られざる人間物語(実話)が多く、惹かれ…

【第127回】清水、次郎長、英語力

2006年6月14日 街道一の親分(次郎長通りの生家で) 6月12日は幕末、明治の侠客、清水次郎長こと、山本長五郎(1820-1893)の命日である。 広沢虎造の浪花節で有名な「街道一の親分」はずいぶん波乱に飛んだ 人生を送ったようだ。ただ、『東海遊侠傳』の咸…

【第126回】Vassarに訪ねる ~ 明治期の少女留学生

2013年8月26日 Shigeko Nagai(同校サイトより) 米NY州、マンハッタンから車(電車)でハドソン川沿いに約二時間北上。 ポキプシー (City of Poughkeepsie, New York) に至る。 風光明媚なダッチェス Dutchess (元々ダッチ=オランダ人入植地) 郡都だ。 人…

【第125回】イスラームの花嫁(アフガン難民)

2005年7月7日 毎日5回のお祈りと、コーラン読書を欠かさない 9.11 以降の中東情勢は、身近な人間を知ることでより理解できる。典型的な例が2人のアフガニスタン難民。壮絶な人間ドラマがそこにある。 9.11 以後の中東情勢については、もうあふれるばかりの…

【第91回】 サッカリンの娘たち 〜 新年のきもちの良い話

2017年01月10日 サッカリンの娘たち(本人承諾済み) 新年、松の内、午後、快晴。所要で都内泉岳寺駅から、京浜急行下り特急に乗車。発車まもなく同じボックス席に座った二人の金髪娘が聞いてきた。「この電車はSky Treeに行くか?」とーー。え、まさに逆方…

【第89回】 ペトロ(ペテロ)岐部(1587〜1639) 〜 稀代のグローバル人

2016年12月20日 「和魂洋才」と「異文化理解」講演 何かと話題になる「グローバル化」「グローバル人材(育成)」そして、「言葉・英語力」。 が、そこに「ペラペラ度」以前に重要な「異文化理解」を忘れてはならない。即ち「(自分とは)異なる歴史、宗教、…

【第87回】 the Americaがuniteする道 〜 愛と敬意

2016年10月21日 いよいよ注目の米大統領選挙が11月8日(4年ごとのうるう年、11月の最初の月曜日の次の火曜日)に迫った。 年初より続いてきた選挙運動だが、中でも注目を集めるTV討論会。民主党ヒラリー・クリントン候補も問題を抱えてるが、共和党ドナルド…

【第85回】 番外編「赦しのこころ」こそ世界平和への第一歩

モンテンルパ収容所近くの日本人墓地(2016年2月、筆者撮影) 2016年08月26日 キリノ大統領の記念碑 本年一月、天皇・皇后はフィリッピンを訪問、キリノ(元)大統領の孫娘に会われた。参照:両陛下と懇談するルビーさん(時事通信) そのキリノ(元)大統領…

【第83回】 番外編 国際教育研究会:月例研究会で講演

2016年07月11日 【第83回】番外編 国際教育研究会:月例研究会で講演 以下、許可を得て、同会の報告を記します。「当研究所でこのような内容が語られる事は初めてでもあった」とのこと。 折しものダッカ・ISテロ事件で、「コーランを知ってるかどうか」が殺…

【第82回】 オバマ米大統領広島訪問に学ぶ

2016年06月03日 5月27日、広島におけるオバマ米大統領のイベント・セルモニーは僅か50分だったが感動的だった。 そこではビジネス上も重要な「スピーチ」「プレゼン」また「異文化理解」の示唆を見ることができる。 17分のスピーチが終わった後、オバマ大統…

【第80回】 「意図的誤訳」の既成化〜広島宣言に思う

2016年04月19日 4月11日、主要7カ国(G7)広島外相会合で採択された「広島宣言」において、「意訳」が見られた。原文ではimmense devastation and human suffering(甚大な破壊と人間の苦しみ)とあるのを、日本語では「非人間的苦難」と発表している。 …

【第79回】 映画「Steve Jobs」に想う

2016年03月07日 映画「スティーブ・ジョブス」のスティールより 本稿を書いているのは、2016年2月29日だ。うるう年。 改めて、スティーブ・ジョブスによるアップル機の開発、披露。1984(ロス五輪)を中心に、歴史的に興味深いストーリーを思いだしている。 …

【第72回】 同時通訳の大御所、逝く

2015年03月30日 同時通訳の草分け、國弘正雄氏が亡くなられた(2014年11月25日)。筋金入りの護憲派(憲法九条)であられた。来る4月7日の「偲ぶ会」(於:国際文化会館)を前に、同氏へのインタビュー(2007年9月4日。於:国際文化会館)をここに再現する。…

【第71回】 Lay Down Your Arms 〜 ノーベル平和賞・憲法九条

2015年02月10日 何故英語を学ぶのか? 〜 世界平和のために!その原点は「異文化、異宗教=自分とは違うのだということの理解」だ。参照:イスラームの理解 Alexis Dudden教授 ビジネスマンとして、中東(イラン、サウディアラビア)、及び米国(NYC)で生活。…

【第68回】 集団的自衛権=憲法九条違反 〜 英語教育の観点から

2014年11月30日 本欄は政治論議が目的ではない。が、日本の同時通訳の草分け、國弘正雄氏逝去(11月25日)にあたり、やはり書いておかねばならない。 英語教育の目的は「平和構築」という観点からーー。 参照:何故英語を学ぶのか 〜 世界平和のために!参照…

【第62回】 「ビジネスも平和が前提ですね」

2014年04月24日 ノーベル委員会受付の確認書 【第57回】 何故英語を学ぶのか ~ 世界平和のために! - 浜地道雄の「異目異耳」 「九条にノーベル平和賞を」記事(東京新聞、1月3日号)に接し、「頭をガーンと殴られるほど」に衝動を受け、触発され、年初から…

【第60回】 「憲法九条にノーベル平和賞を」に賛同してくれたチョムスキー教授

承前: 【第59回】 チョムスキー教授来日講演 〜 世界平和への共鳴 - 浜地道雄の「異目異耳」 2014年03月07日 チョムスキー教授。本人許可を得て、筆者撮影。 何故英語を学ぶのか? 〜 世界平和のために! これ以外にない。「戦争を二度とするまいという願い…

【第59回】 チョムスキー教授来日講演 〜 世界平和への共鳴

2014年02月03日 チョムスキー言語基礎論集 (福井直樹編、訳:岩波書店) マサチューセッツ工科大学(MIT)のノーム・チョムスキー名誉教授はすぐれた言語学者である(生成文法を創始した科学者)。その高邁さ(と同時に筆者にとっては難解さ)と世界の言語…

【第57回】 何故英語を学ぶのか ~ 世界平和のために!

2014年01月15日 現駐日サウディアラビア大使とともに 某年。国際会議「異文化理解教育フォーラム」から帰国された鳥飼玖美子教授(立教大学大学院)のことばが忘れられない。そこで討議されたのは「言語・異文化を学び、尊重することは、戦争を二度とするま…

【第55回】 使える英語、教養、地域研究 〜 グローバル人材の要件

2013年10月07日 (右から)パネリスト:名古屋外国語大学長 亀山郁夫氏文部科学省審議官 坂東久美子 氏三菱商事取締役会長 小島順彦 氏東京工業大学教授 池上 彰 氏 10月2日、日本経済新聞社主催の「大学改革シンポジウム・成長戦略における グローバル人材…

【第54回】 Charisma講師、「実用英語推進」へ

2013年09月13日 英語は音読で伸ばせ! 子どもを英語好きに変える、中学からの勉強法(著:安河内 哲也) 「只管音読」!?と、言われても、わからない。「ヒタスラ音読」、即ち、英語の上達の鍵だ、と英語教育の大御所(同時通訳)の国広正雄氏から伺ったのは…

【第51回】 緊急提言 〜「大学入試にTOEFLなどを」*の検証を

2013年05月07日 自民党の遠藤利明教育再生実行本部長(左から2人目)から提言書を受け取る安倍首相(出典:共同通信) 4月8日、自民党の教育再生実行本部(本部長:遠藤利明衆議院議員)が安倍首相に「大学入試にTOEFLなどを」*という提言を提出した。参照…

【第46回】 番外編 日中国交回復40周年

2012年09月26日 写真:使節団歓迎会。中曽根康弘通産大臣(科学技術庁長官兼務)や中日友好協会の孫平化氏、田川誠一衆議員らの姿が見える。(西条正「二つの祖国をもつ私」:中公新書p65) 1972年9月29日。この日は忘れられない。商社マンになって初めて仕…