浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第62回】 「ビジネスも平和が前提ですね」


2014年04月24日

 

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ノーベル委員会受付の確認書

【第57回】 何故英語を学ぶのか ~ 世界平和のために! - 浜地道雄の「異目異耳」 

「九条にノーベル平和賞を」記事(東京新聞、1月3日号)に接し、「頭をガーンと殴られるほど」に衝動を受け、触発され、年初から、内外の有資格者(国会議員、大学学長・教授など)によびかけ、多くの賛同者を得た。 なにより、「現存で最高の知識人」(NYタイムズ)、N・チョムスキー教授(MIT)のwonderful ideaという励ましのことばには感動した。
参照:【第60回】 「憲法九条にノーベル平和賞を」に賛同してくれたチョムスキー教授 - 浜地道雄の「異目異耳」



また、世界を揺るがす中東紛争の根にある「パレスチナイスラエル」問題。その和平に奔放する知識人たちも、(オスロにある)ノーベル平和賞委員会に推薦をしてくれた。
この世界最大の難問こそ、「平和立国」日本が主導すべき、というのが筆者の長年の「とんでもない主張」だ。
参照:「国際的最難題を日本主導で」という、とんでもない期待 | 中東和平に重大な握手

ノールウエイからみれば、「尖閣竹島北方領土」といった外交問題にとどまらず、この「オスロ合意(1993年)の再構築」をも視野に入れた「平和立国、日本」がアピールとなったのではなかろうか。

かくて、委員会にあって「推薦受理」がなされた。
従来、授賞対象は「人・団体」であったものが、EU授賞(2012)につづき「日本」が候補に上がったというのはまさに画期的である。
添付のごとく、278の候補(=競合相手)が登録された、とある。
ここから5月にかけて、20-30へとshort-list(絞り込み)がなされる。
参照:Nomination and Selection of Peace Prize Laureates

この様子を、推薦者の一人で、当初から熱烈に支持してくれているAlexis Dudden教授(米、コネチカット大学、歴史家。日本語完璧)が記事にしてくれた。
参照:Japan Focus | Alexis Dudden教授につきまして
うれしいことである。

「すわ一大事」とはこのこと。さらに世界ベースで、Global Support Movement(上記、Dudden教授のことば)へ一層の拍車をかけ、オスロの委員会への要請(Petition)を集めねばならない。

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ガルトゥング平和学入門

そこで、またまた内外への賛同を求めたところ、何と「平和学の第一人者」J・ガルトウング教授からのメッセージが来た(April 13)。excellent idea-- go ahead and make it public!とある。
そして、同教授は筆者の「正式候補登録」の報告にも言及して論文を記している。
参照:ガルトウング教授につきまして | Transcend: Japan and the World Community

「平和思想の巨匠」二人が、この地球の裏側の見も知らぬ一市民を励ましてくれる。何ということだろう。野元晋教授(慶応義塾大学)によると「Synchronizität」(ユングの「共時性」)ではないかとーー。
参照:【第59回】 チョムスキー教授来日講演 〜 世界平和への共鳴 - 浜地道雄の「異目異耳」



また、友人がドイツ語での記事も書いてくれた。
参照:Friedensnobelpreisträchtige Verfassung
今、「平和立国」日本を目指す本邦にあっては、党派を越えての国会議員への呼びかけをせねばならない。再び徹夜状態もふくめて、いよいよの正念場だ。

昔、ビジネス上は「政治と宗教の話はタブー」と言われていた。
が、先般ある企業研修(グローバル・マインド・セット)での筆者の話に、ある女子社員がこう感想を述べてくれた。
「そうですよね。ビジネスも平和が前提ですね」――。と。
「目からウロコ」とはこのこと(新約聖書使徒行伝」第9章)。 勇気づけられた。

インターネットの時代、英語の力はますます不可欠となってくる。

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