浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第349回】 日米友好:ハナミズキDogwoodと二子玉川

遠い昔。青春時代(都立玉川高校)。以来長年の二子玉川地区への想い。

そして今同地区でsmall is beautiful生活。

【第344回】 Perfect Daysに想う ~何気ない日常の至福感 - 浜地道雄の「異目異耳」

だが、白状せねばならない。知らなかった。花の日米友好」の原点と二子玉川の関係を。

そして、4月29日、二子玉川では「花みず木フェスティバル」(今2024年は決行とのこと)。

第40回二子玉川花みず木フェスティバルの記念植樹を行いました - futakoloco

 

その関係は深い。改めて、日米友好関係を注視。

ポトマック河畔ではもうすぐ桜祭りが始まる。

【第343回】 バイデン・岸田会談に想う ~ 花が取り持つ「日米友好」 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

二子玉川の道案内

同所:日米国旗のハナミズキCourt(Brooks Brothers)



関連URL (楽天ブログ)

二子玉川 花紀行 ヤマボウシ | ¡HO・LA! 「二子玉川」地区 - 楽天ブログ

【第348回】 1954年3月1日 ~ ブラボーという水爆実験

承前:焼津訪問  

【第346回】 駿河(静岡)訪問記(2/3)~ 焼津・小泉八雲からニュー・オルリンズに想いが跳ぶ - 浜地道雄の「異目異耳」

この小泉八雲記念館に隣接するのが「歴史民俗資料館」。

館内モデル。本物は東京江東区夢の島

そこでは今、特別展開催中。

米国が1946年にマーシャル諸島ビキニ環礁で始めた核実験。 

共同企画 都立第五福竜丸展示館・焼津市歴史民俗資料 被災70年特別展「ヤイヅ 1954 The year of Fukuryu-Maru」|焼津市

それに丁度70年前の今日、3月1日、焼津港所属のマグロ船第五福竜丸が被曝したのだ。同船無線長だった久保山愛吉さんが9月に死亡。

その名を「ブラボー実験」という。許しがたいネーミングだ。

そこで思いは、秋(11月5日、火曜日)に向けての米大統領選に注力してるトランプ(前)大統領の「許しがたい」主張に跳ぶ。

【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(2/2) - 浜地道雄の「異目異耳」  (拙稿前半)

前回、2016年の大統領選挙において、トランプは“Japan (and Korea) might need to consider obtaining nuclear weapons in the future." 

「両国は将来、核兵器導入を検討するだろう」と演説をした。(3月29日、ウィスコンシン州ミルウォーキー市)

これに対してバイデンはその前哨戦の8月15日、ペンシルバニア州スクラントン市での民主党大会。ヒラリーの応援演説でこう非難した。

Does "he" not understand we wrote Japan's Constitution to say that they could not be a nuclear power?"

ここでの「he」は共和党ドナルド·トランプ候補を指す。彼の発言に対する強い批判だ。「核武装を禁止した日本国憲法を我々米国が書いたことを、彼は理解してないのか」。「トランプ氏は学校で習わなかったのか。彼は判断力が欠如しており、信用できない。核兵器を使用するための暗号を知る資格はない」。 

日本国憲法核兵器のことには触れてない。また、「日本国憲法は米国がつくった」というより、「戦争放棄の第九条」については、幣原喜重郎当時首相の提案をGHQマッカーサが受け入れた、というのが史実であろう。 

が、このバイデンのトランプ批判は重要だ。

加えて、トランプは2022年7月16日、マンハッタン計画の具現、世界で最初の核実験 (1945年「トリニティ核実験」、その1カ月弱後に、広島長崎!) 75周年に向けての公式声明のなかで、"remarkable feat of engineering and scientific ingenuity"(科学技術上の偉業だ) と称賛した。

一方、バイデンは8月6日、広島への原爆投下から75年の節目にあわせて出した声明で、

"I will work to bring us closer to a world without nuclear weapons, so that the horrors of Hiroshima and Nagasaki are never repeated," (広島と長崎の恐怖を決して繰り返さないために、核兵器のない世界に近づくよう取り組む)と表明。オバマ前大統領が掲げた「核なき世界」の理想を引き継ぐ考えを明確にした。

以上を要するに、核兵器推進、推奨のトランプ論を受け入れるわけにはいかない。

 

そして現下の重要事項。バイデン米大統領、岸田首相を4月10日「国賓」として招待!

【第343回】 バイデン・岸田会談に想う ~ 花が取り持つ「日米友好」 - 浜地道雄の「異目異耳」

米側から公表されたこのBIG ISSUEは不思議なことにあまり話題になってない。

折しも米大統領選(11月5日=11月の最初の月曜日の翌日火曜日)に向けて、予備選挙が始動、激戦開始のタイミングである。

*3月5日はSuper Tuesday 

唯一の被爆国日本の代表者として「核兵器禁止」を強く、強く訴えるべきではないか。

 

関連拙稿:

【第106回】Trump 米大統領は trump できるのか? - 浜地道雄の「異目異耳」

【246回】ラッセル・ホテルからパグウオッシュへ - 浜地道雄の「異目異耳」

【第347回】BIS33周年シンポにて~講演「AIと情報」

BISビジネス・インテリジェンス協会33周年記念シンポジウムに招かれ、「AIと情報」について講演の機会を得た。2月22日、於:衆議院議員会館

【2/22】BIS創設33周年記念 第185回情報研究会が開催|NetIB-News

長年、国際ビジネスに携わってはきたが、学者でもなく研究者でもない者として、錚々たる専門家に交じり、約100人の参加者を前に緊張感があった。

会場風景:中川十郎理事長とDr.M.Klamesの対話 (許可済み)

が、逆に、非専門家という立場から、「裸の王様を見破った少年のように、極く自然に、純粋の目と心をもって」ということで「バーボン・ロード(西蒲田)」についてのchatGPTの間違った情報を例に、生成AIを鵜呑みにすることの危険性を訴えた。拙稿後半(生成AI/chatGPTへの懸念)。

【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(2/2) - 浜地道雄の「異目異耳」

事後の懇親会も含めて、多くの方々から「非常にわかりやすい。まさにポイント(問題点)が明確」と過分の言葉を頂戴し、大いに励まされた。

時を同じくして、多々あるchatGPT生成AI特集で、まさに筆者(浜地)の主張を支持する書籍二点を「発見」した。

1)中央公論三月号 「特集:「大学と生成AI」 ChatGPTとどう向き合うか 全国42大学学長アンケート  中央公論 2024年3月号|最新号|中央公論.jp

総括として、「生成AIに振り回されてはならない。最終的に考えるのは人間である」(p.51)。 

2)    朝日新書「人類の終着点」:何とサム・アルトマン(chatGPTの開発者)が「人類は今、暴走列車に乗っている」と発言している(P.88)。

朝日新聞出版 最新刊行物:新書:人類の終着点

このアルトマンの見解については昨年6月訪日時の慶応義塾大学での講演でも示唆されている。 

【第309回】 chatGPTは次世代教育にどう影響するか? - 浜地道雄の「異目異耳」

ここで言及した「コピペ」の注意点は著作権である。

【第320回】AIを駆使・管理するのはHI=人間の知力 - 浜地道雄の「異目異耳」 

 

さて、chatGPT生成AIの「画像処理」についても注意。英語教育でカリスマ的人気のある安河内哲也氏が早速積極的に取り組んでおり感嘆する。かつ、同氏はその報告には必ず「この記事はchatGPTを活用して書かれています」と明記している。賢明である。 また、同氏の記述で送られてきた「高松での授業。讃岐うどん」の画像。(2023年12月10日)。

chatGPTによる画像 (安河内氏許可済み)


「あれ、どうして生徒たちは先生の教壇のほうを向いてないの~机の配置?」(箸の握り方もおかしいね)という指摘には即刻、率直に「確かに注意すべき」と認めている(ご本人許可済み) 。

 

いずれも、肝心なのは「AIではなくHI Human Intelligence人間の知力」そのものであるとのことであり、驚き、かつ非常に励まされた。 

 

「関連拙稿」

バーボン・ストリート (バーボン・ロードではなく)

【第346回】 駿河(静岡)訪問記(2/3)~ 焼津・小泉八雲からニュー・オルリンズに想いが跳ぶ - 浜地道雄の「異目異耳」

バーボン・ウイスキー

【第115回】ボランティアの州 〜 Tennessee - 浜地道雄の「異目異耳」 (hatenablog.com)

 

 

【第346回】 駿河(静岡)訪問記(2/2)~ 焼津・小泉八雲からニュー・オルリンズに想いが跳ぶ

承前:

【第345回】 駿河(静岡)訪問記(1/2 )~ 日本平から臨む清水港 - 浜地道雄の「異目異耳」

所用で静岡を訪ねた。久しぶりのこととて、この機に日本平から焼津を訪ねた(2月12日):

余り知られてないが、明治の文豪小泉八雲 (Lafcadio Hearn  )はこの焼津の地を気に入り、毎年、夏の多くの時間を過ごした。

そこでの生活、関連情報は焼津小泉八雲記念館(焼津市文化センター内)URLに詳しく、興味深い。

焼津小泉八雲記念館|焼津市

プロ中のプロ・国際ジャーナリスト会田弘継氏も熱心に見学している。

同道の会田弘継氏と

 

さて、筆者(浜地)のとんでもない想いは、米国ルイジアナ州ニュー・オルリンズに跳ぶ。

 

ギリシャ生まれのアイルランド人、ハーンは幼くしてアイルランド(ダブリン)に父の転任により移住。そしてイギリスの学校に入学。その後「さすらいの人生」が始まる。

1869(明治2)年、リバプールから移民船に乗り、アメリカにわたる。まずオハイオ州シンシナティで勉学に励み、新聞記者となる。

その後、1877(明治10)年にニュー・オーリンズに住まう。

そしてそこで、1884(明治17)年に開催された万国産業綿花博覧会で、日本から出品された美術工芸品を通じて日本文化に触れたことが、ハーンと日本を結ぶ重要な契機となったわけだ。

 

ハーンはそのニュー・オルリンズでは「バーボン・ストリート」に住んだとのこと。

ハーンが寄住したBourbon Street 516と取材メモ(小泉八雲記念館)

バーボン・ストリートBourbon Street!! ジャズの本場。飲食店を中心とする盛り場だ。

拙稿後段。

【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(2/2) - 浜地道雄の「異目異耳」

 

ハーンはその盛り場でどのように過ごしたのであろうか。

想いはヒョンなところから、グルグルと回り始める。

 

1891(明治24)年、ハーンは松江の元士族の娘・小泉セツと結婚。その後、熊本、神戸、に移住。

1896年(明治29年)45歳でイギリスから日本に帰化して「小泉八雲」となった。

 

 

小泉八雲の墓は東京の雑司ケ谷にある。