浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第431回】 聖コーラン「絶対生活訓」の教え ~ 米・イラン攻撃にあたり

本年1月3日、米トランプ政権はヴェネズエラのマドウロ大統領夫妻を拉致し、NYC内のブルックリンの拘置施設に移送した。

【第428回】米国によるヴェネズエラ「侵略」~ 国際法違反 - 浜地道雄の「異目異耳」

考えられない愚挙だ。

同政権は、それに続き、2月28日、イラン攻撃を開始した。

ヴェネズエラ侵略と同様、イスラエル(ネタニアフ首相)との共同戦略行為である。

各紙一斉の報道、解説 (3月1日、日曜日)

その後、イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の殺害も明らかになった。

そこで忘れてはならない大問題は、イランがイスラム(教)国家であるということだ。

即ち9000万人の人口のうち、90%がイスラム教徒であり、彼らにとって聖クルアーン(コーラン)の教えは「絶対生活訓」である。

【第75回】 「番外編」イスラムを知らずして世界は語れない - 浜地道雄の「異目異耳」

「コーラン」日本語解説(井筒俊彦、岩波書店)



2章 牝牛 186節で「汝らに戦いを挑む者があれば、アッラーの道のために堂々とこれを迎え撃て」と命令している但し、「こちらから不義を仕掛けてはならぬぞ」ともある

 即ち、米軍による攻撃への「反撃」はアラー神の命令である 。

また、2章 牝牛 188節、189節に「しかし、向こうが止めたら(汝らも)手を引け」とある。

加えて、ハメネイ師とは「政治的リーダ」であるが、それ以前に「宗教(イスラム教)指導者」である。その死(敵による殺人)は「殉教」(信仰ゆえの死)であり、国民(信者)の団結を深めるということに他ならない。

日本での報道解説には出てないが、これらを忘れてはならない!

 

ここでは改めて、トランプ米大統領の不行状を指摘せねばならない。

【第426回】 トランプ米大統領の不行状の根にあるもの - 浜地道雄の「異目異耳」

 

以下、イラン=ペルシャという観点でのトリヴィア、参考までー

【第430回】トランプがイランを攻撃?! ~ アラックを片手に想う - 浜地道雄の「異目異耳」

 

 

【第430回】トランプがイランを攻撃?! ~ アラックを片手に想う

近頃、いわゆる「高市鬱」に悩まされている。

その根は明瞭。日本国代表高市首相が「なぜトランプ不行状に阿諛追従(ゴマすり)するのか?」という大きな問題である。トランプ米大統領には人格上の欠陥があると著者(浜地)には経験的に思える。

【第426回】 トランプ米大統領の不行状の根にあるもの - 浜地道雄の「異目異耳」

折しも、18日、複数の外電によればトランプ政権がイランに対し、近く大規模な攻撃に踏み切る可能性があると報じた。イスラエル(ネタニアフ首相)との共同作戦として、とのこと。現在、スイスのジュネーブで核開発の協議中というタイミングでー。

まさかーー。

そんな思いをしばし横に置いて、と気分転換に散策に出た。懐かしい昭和レトロともいうべき自由が丘デパート (の二階)。

そこでふと目についたのが「ペルシャ(トルコ)料理」店。 

【自由が丘】「サバラン」はケバブ&トルコ料理が手軽に楽しめる | 東京のケバブ屋を一覧で紹介【東京ケバブ】

「異国風の」独特の構えからして少々入りにくいが、入ると狭いが(否、狭いがゆえに)カラフルなインテリア・飾りに、懐かしく、一挙に引き込まれる。

アラック片手に

 

石油担当テヘラン(イラン)駐在の元商社マンとしてはそこでまず、白濁したアラック(ラク)を頼み、様子を見ながら想いが深く広がっていく。

オーナシェフのアハマッド・アリ氏はテヘラン出身で、来日35年、店は16年の経営とのこと。

オーナーシェフAli氏と

 

まず何といっても店名のサバラン(Sabalan)――。

サバラン(山 4811m)はイランの北西部・もうアゼルバイジャン近くに位置するイラン3番目の高山。山頂には神秘的な常緑湖があり、拝火教教祖ゾロアスター(ツァラトゥストラ)はこの山で瞑想し、神の導きを受け、おそらく偈陀(ガター)を創ったと考えられている。

 

 【第227回】松本清張が『魔笛』(モーツァルト)を語っていたとは! - 浜地道雄の「異目異耳」

そしてシェフの名前はアリ、即ちAli、ダルビッシュ有(Yu=アリ)と同名だ。

【第92回】ダルビッシュって誰? - 浜地道雄の「異目異耳」

イスラム教においてはアルコールは禁止されているが、ペルシャ(イラン)の詩人ハーフィスHafisに触発されてゲーテは「西東詩集」を描き、そこで「愛と酒」を詠っている:

「(まず愛)次いでグラスの音がひびかなくてはならない。そしてワインのルビー色が輝かなくては。愛し合う者たち、酒飲みのためには最も美しい冠で合図を送るべきなのだから」(「西東詩集」研究、野口薫、中央大学出版部 p.23)

【第182回】1989年私のワイマール ~ 西東詩集管弦楽団 - 浜地道雄の「異目異耳」

さあ、アラックの甘い香りが効いてきた。高市さん、くれぐれも慎重に。

【第425回】忘れてはならない「日中国交回復」声明 (1972) - 浜地道雄の「異目異耳」

第一、核のボタンを有する米大統領として「核実験トリニティー」を賛美する姿勢。危険極まりない。高市さん、唯一の被爆国代表としてゆめゆめ忘れてはなりません

【第123回】いよいよPOTUS戦 〜 赤か青か? - 浜地道雄の「異目異耳」

【429回】 元年者GANNENMONO ~ 明治元年(1868)日本で最初の海外移住者

昨2025年は二度も救急車運ばれるという思いがけない事態だった。

幸い回復、命は助かった。ということもあり1月には83歳となり、思い切って寒い東京を離れ、ハワイへ一週間の家族旅行。(コロナ騒ぎもあり、4年ぶりの米国!)

 

子供たちや孫はビーチでマリン・スポーツ。その観光・買い物の間をぬって「元年者」の足跡(墓地、記念碑)を訪ねた。(向かって左)「明治元年渡航者之碑」と読める。

ホノルル・マキキ墓地の追悼碑

(明治)元年、即ち1868年、日本で最初の海外移住者たち。

日本人による海外移民が最初に渡航した場所、人数、出発地、従事した仕事について教えてください。 | レファレンス協同データベース

その「元年者」がハワイに到着した時に通訳をしたとされる日本人は、青年時代の山口仙之助、即ち、箱根にある富士屋ホテルの創業者だった可能性が高いとの調査がある。まさにグローバル・ビジネス人の先駆者であり、非常に興味深い。 歴史 | THE FUJIYA HOTEL BRAND SITE | 【公式】富士屋ホテル

 

その頃、1876年、清水の次郎親分が日本で最初の「英語塾」を開設。  

【第327回】飛鳥クルーズ体験(2/2) ~ 清水港に次郎長親分を訪ねる - 浜地道雄の「異目異耳」

 その生徒であった三保村の川口源吉やはりハワイを目指して「密航」。そこで財をなした。

静岡異才列伝1『清水次郎長』 | 次郎長翁を知る会

 インターネットの発達した今、島内の移動はすべてUberによるということで、そこにあって今改めて、言葉は通じない、風趣・慣習・文化も知らない世界でチャレンジし大いに苦労した日本のグローバル化先達の人間模様に感動した。

 

関連拙稿:

先行するジョン万次郎 (1859)

【第131回】スターバックスコーヒーとジョン万次郎の意外な関係 - 浜地道雄の「異目異耳」

【第387回】 グアム島日米戦跡(1941~45)に想う - 浜地道雄の「異目異耳」

 

 

【第428回】米国によるヴェネズエラ「侵略」~ 国際法違反

南米、北部の国、ベネズエラ

筆者(浜地)は、(元)石油担当中東駐在の商社マンとして、OPEC石油輸出国機構)設立5国の一つとして認識はしていた。が、それ以上の仔細は無知識と告白せねばならない。 

それが、ノーベル平和賞2025が同国の反政府活動家マチャド女史に授賞(10月10日発表、オスロ)ということで、突如無関心ではいられなくなった。

殊に、「同女史はトランプ米大統領を阿諛追従し、ネタニアフのガザ侵略を支持してる人物である」との告発を知己のCODE-PINK平和運動家(ヴェネズエラ系アメリカ人)から知り、疑念を持った次第。 

【第423回】ノーベル平和賞2025(ヴェネズエラ反政府活動家)への疑問 2025-10-31 | ISF独立言論フォーラム

そこから、拙稿中段の通り、10月22日、明治学院大学PRIMEでの「ヴェネズエラ研究会」に出席、多くを学んだ。

貧困の烙印(らくいん)を押された人々が「コムーナ」という地域共同体を通して、「自分たちの道」を切り開く。

【PRIME主催研究会】ベネズエラ情勢とコムーナ(共同体):国家による戦争の時代に地域共同体はいかなる意味を持つのか | PRIME 明治学院大学 国際平和研究所

カリブ海で何が起きているのか?――ベネズエラ情勢とコムーナ(共同体) 駐日ベネズエラ大使 セイコウ・イシカワ | 長周新聞

加えて、本年1月10日、AALAのウエブ・セミナーでその思いを深くした。

緊急ウェブセミナー ベネズエラの現状報告 1月10日(土) 終了しました (最高423アクセス 約500人の参加でした。) 資料は順次掲載します。 – 日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会

そして、1月26日。

【PRIME主催研究会】トランプ政権のベネズエラ攻撃は何を意味するのか: 平和構築を目指す視座獲得のための議論 | PRIME 明治学院大学 国際平和研究所

トランプ政権のベネズエラ攻撃は何を意味するのか:平和構築を目指す視座獲得のための議論」と題するPRIME主催のセミナー。

イシカワ大使の講演 (撮影許可済み)

 

ベネズエラのセイコウ・イシカワ駐日大使は、米軍は軍事施設だけでなく、住宅や研究施設、人工透析に必要な器具の倉庫なども爆撃し、民間人を含む約100人が死亡したとし、「大統領夫妻を取り戻す」をスローガンに市民によるデモが続いたと説明した。

 また、米国の行為を「歴史的汚点」と非難した上で「武力ではなく、対話による平和的解決を目指そう」と訴えた。

 その上で、イシカワ大使は「強大な力をもつ国が、新たな植民地時代を作ろうとしている」と懸念を示し、国際法が踏みにじられる中、国連は沈黙していると批判した。

東京外国語大学西谷修名誉教授は「(トランプ政権による)今回の介入は狂気の状態」と指摘。「(トランプ氏の)個人の欲望が、国家権力として遂行される公私混同の状態にある」と喝破した。

イシカワ大使(左)、西谷教授(中)と~

 

さて、これをもって、筆者(浜地)の想いは「トランプ米大統領の不行状」に行き着く。

【第426回】 トランプ米大統領の不行状の根にあるもの - 浜地道雄の「異目異耳」

また、上記二度にわたるPRIMEでのセミナーでは、(熱心な聴衆として)出席の駐日キューバ大使と席が近くで、会話を交えた。同時に、ラテンアメリカ研究者新藤通弘氏の知己も得、以来、詳細緻密な教えを頂き、想いを更に強めている。

【JCJオンライン講演会】ベネズエラと米国―現状と行方 講演:新藤通弘氏(ラテンアメリカ研究者)1月25日(日)午後2時から4時|橋詰雅博 焦点

 

【第427回】「台湾有事発言」の姿勢を憂う

昨年11月7日の衆議院予算委員会での高市早苗首相の答弁「台湾有事が存立危機事態になりうる」が日中関係に深刻な悪影響を及ぼしている。

 明けて新年、1月19日、高市総理は衆議院の解散を発表。それに伴い衆議院選挙が27日に公示、2月8日に投開票となり、真冬の選挙とて混乱が生じている。 

これらの問題を総合し、「高市首相の【台湾有事発言】の撤回を求め、日本が再び中国に侵略戦争を仕掛けることを許さない、緊急院内大集会」が1月29日開催され、急遽参加した。

熱意の聴衆200人(撮影許可済み)

 

 ameblo.jp

 

 

登壇の鳩山由紀夫(元)首相(右は総合司会の杉浦ひとみ氏)

日中友好こそ日本の最大の安全保障のひとつ」と垂れ幕にもある通り、日中友好の重要さを力説した。

話の冒頭、「日本の将来を決めるいちばん重要なテーマだが、選挙期間中に与野党ともこういった議論がなされておらず大変不安を感じている」というのは同感だ。

又、(高市首相は)「完全に日中共同声明の趣旨、歴史というものがお分かりにならないのか、あるいはわかっても無視したか不明ですが、そこに反するようなことを発言した」とも。

このように、1972年の「日中国交回復声明」にも言及したわけだが、この点筆者(浜地)も大いに賛同し、危惧するところである。

【第425回】忘れてはならない「日中国交回復」声明 (1972) - 浜地道雄の「異目異耳」

 

 他方、その我国宰相は昨2025年10月29日 、来日したトランプ米大統領と米軍横須賀基地を訪れ、原子力空母艦上でピョンピョンと跳ねて歓迎をした姿勢が忘れられないが、ここにも筆者は(浜地)は基本的不安を強く覚える。

【第426回】 トランプ米大統領の不行状の根にあるもの - 浜地道雄の「異目異耳」