浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第379回】グローバル:岩倉具視使節団研究会に学び、楽しむ

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米大統領選挙前二週間という緊張の時期、10月25日、グローバルジャパン研究会に参加、多くの示唆を得た。(於:徐水会館)

岩倉使節団 米欧亜回覧の会

+このロゴマークにあるごとく、本研究会の原点は「岩倉具視使節団米欧(亜)回覧会」である。

演題「投票まで2週間、米国大統領選挙の現状はーー」

当日のスピーカは鷲尾友春氏(関西学院大学フェロー):

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総論:(ハリス、トランプは)僅差。接戦7週の有権者争奪についての一時間余に亘る詳細報告、分析であった。

「ハリス支持は崩れやすい砂の城 対 トランプ支持は粘着力のある粘土の城」という前提で、各世論調査の結果、シンクタンクの見解等々、数値を挙げての分析がなされ、まさに「ハラハラ・ドキドキ」の実態が報告された。

中で、「バルト海のSettinから地中海のTriesteまで(チャーチル) vs 東経35~36度線に沿った欧州とユーラシアを隔てる政治的活断層」の説明は、現下地球規模で生じている世界地政学上の新たな動きの原点を解明した。

即ち、チャーチルのこの演説は,第二次大戦の直後、1946年5月のこと。東西冷戦はこの演説から始まったとされる。それから、1989年11月、ベルリンの壁が崩壊し、米国一強の世界が誕生した。

 そして現在,世界はウクライナ・ロシア紛争、イスラエルハマス間の紛争が激化している。

チャーチル流に表現すれば,今や地球儀上の「東経35~36度線」に沿って,北は北極海から南は地中海に至る欧州とユーラシアを東西に分ける国際対立が再び発生するに至っている。(当日配布のメモに基づく、筆者浜地の解釈ーー)

さて。これを記した上で、筆者としては前言の「岩倉具視使節団の米欧(亜)回覧」研究会という楽しい、懐かしい会に触れないわけにはいかない。

時は1996年。筆者が家族帯同し「憧れのアメリカ」に赴任(1992)後のことである。同会ファウンダーの泉三郎氏が飛鳥の乗船講師としてNYCに来訪。

その機会をとらえ、NYC、WDC、Boston、LA、SF と「岩倉使節団・講演旅行」を実施した。(筆者は資料翻訳、通訳)

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以来、グローバル・ビジネスにあって、「岩倉具視使節団」のことは常に筆者の胸の内に教訓、手引きとして残っている次第だ。

一例を挙げれば、現下、大問題の「(旧)統一教会」、即ち、「カルト」の定義である。世界を相手にする時、(霊感商法など法律違反は論外として)異文化・宗教の視点は欠かせない。実に重要な課題である。

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また、西新宿のKDDIビル前にあるモニュメントはデンマーク童話作家アンデルセンの「大きな海蛇」。

西新宿KDDI前のアンデルセンのリリーフ

これは、1871年デンマーク大北通信会社が上海ー長崎間に初めての海底電線を敷設した関係だ。その直後1873年4月、デンマークを訪問した岩倉らはボーデン宮での大晩餐会に招待され、歓迎を受けている。

そして、忘れてならないのは岩倉使節団に同行した5人の少女たち。

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最年少の津田梅子はこの7月発行の新五千円札に登場している。

と、思いは時空を越えて広がっていく。

今回講師の鷲尾友春氏は筆者がNYCに赴任時のJETRO―NYの次長。司会を務められた塚本弘氏は同所長。色々ご指導頂いた。30年来のお付き合い!

懐かしく、感謝を込めてお二人とパチー。 

鷲尾友春氏を挟み右は塚本弘氏 (許可済み)

付記

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