浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第334回】岩倉使節団に学ぶ「堂々たる日本人」

長年、国際ビジネスに従事してきたが、「堂々たる日本人」(祥伝社)に大いに励まされた。

堂々たる日本人 : 知られざる岩倉使節団 泉 三郎(著/文) - 祥伝社 | 版元ドットコム

そのきっかけは著者の泉三郎氏が1996年、客船「飛鳥」の講師としてNYCに来られたことだ。

そこで、計画を立て、NYC、WDC、ボストン、さらに西海岸に飛び、LA,SFと計5か所(の主として日米協会)で「岩倉具視使節団632日の記録」講演会を巡業した。インターネットが今ほどは発達してない時代、各地とのやり取り、翻訳、はたまた当日の通訳、と楽しい苦労は忘れられない。

NYCではプリンストン大学Collcut教授夫妻が応援に駆けつけてくれた。

Martin Collcutt | Department of History

泉三郎氏を中にコルカット教授夫妻と筆者夫婦(マンハッタン1996)

WDCでは近藤誠一大使館公使(後に文化庁長官)に歓待を受けた。

WDCにて

 

泉氏はその後、同年、「米欧亜回覧の会」(即ち、米欧にアジアを加え)を設立。

岩倉使節団 米欧亜回覧の会 – Iwakura Mission Society

その会が25周年とのことで、記念昼食会が開催された。

米欧亜回覧の会設立25周年懇親昼食会開催 – 岩倉使節団 米欧亜回覧の会

実に嬉しく、懐かしく、意義ある集いであった。

 

ウクライナ・ロシア、パレスチナイスラエルと混迷の世界情勢。

「堂々たる日本人」の果たすべき役割は大きい。

 

実際、「岩倉使節団」に学ぶことは少なくない。

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