浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第335号】バリ島(インドネシア)観光記(1/2)~ 異文化(宗教)共生

次女夫婦と現地合流してバリ島(インドネシア)に金婚旅行を実施した (12月5日 ~ 一週間)。

と言っても、年齢や体力を考え、炎天下での海水浴や「若者に人気」というシュノーケリングジェットスキーなどは無理と最初から決めて、「人びと」「市民生活」という視点を中心に「観光」(光=異文化=を観る)を心がけた。

まずは「バリの父」とも呼ばれる三浦襄翁の足跡をたどるべく、バリ州の州都「デン(北)パサール(市場)」にその墓を探し、訪ねた。

バリ島の残留日本兵

三浦襄翁の墓

墓地入り口の案内板

墓碑

それから、種々現地の人びとに尋ねたが、残念ながらその名を知る人には行き当たらなかった。

ともあれ、三浦翁が居住し、ビジネスを営んだであろう同地区はじめ、島では高層ビル・タワマンは見当たらず今なお古い姿を残しており、ノスタルジーを感じた。ただ、当然のことながら近代化、ことに交通手段。鉄道はないがゆえに車、バイクは溢れて、あちこちでの渋滞に行き当たった。

古い街並み、溢れるバイク

家族バイク

ヒジャーブ姿で駆ける

5人乗り「イスラム家族の絆」


インドネシアは世界最大のイスラム教国(人口約2.5憶人の85%、2億人)のだが、
バリ島ではどこに行ってもヒンドゥー教一色。

それこそ街の角々にはヒンドゥー教の寺院があり、人びとはこまめに花などを添えている。

滞在中、イスラム教のモスクは一か所しか見かけなかった。が、そんな中で、目を引いたのは「肝っ玉かあさん」! 3人の女の子がヒジャーブと思しき被りものをまとい、男の子(多分)は無しだー。

つまり、そこでは異文化(宗教)が「共生」してるということであり、イランやサウディアラビアといったイスラム教教義の厳しい地域を経験(駐在、出張)してきた筆者には特記に値することであった。

 

続く:

【第337回】バリ島(インドネシア)観光記 (2/2)  ~ リラックス/市民生活考 - 浜地道雄の「異目異耳」 (hatenablog.com)