岸田正雄首相(自民党総裁)のバイデン米大統領招待による国賓外遊、就中、4月11日の米議会における演説「米軍と自衛隊の一体化」による日米(軍事)同盟の深化」は問題が深刻だ。
それを受けて4月19日、立憲デモクラシーの会による記者発表。
「主体的判断、余地なくなる」 自衛隊と米軍の連携強化、学者が批判:朝日新聞デジタル
登壇は立憲、即ち、法に基づいた政治を行おうと主張する錚々たる4人の学者。中野晃一(上智大学)、長谷部恭男(早稲田大学)、山口二郎(法政大学)の諸氏。
そして、長く厚誼を頂く千葉真国際基督教大学名誉教授。そのことば(のひとつ):「今の自民党は、不都合なことを全部、内輪で解決し、内輪で決定する、そういう体質になっているんじゃないか」。
そしたら、何と、麻生自民党副総裁がトランプ米(前)大統領をNYCに訪ね、歓迎を受けた(4月24)との報道。何のためにー!と思わず声を上げたくなる。
11月5日(火)の大統領選挙での「もしトラ」に備えてか?
「もしトラ」で、協議すべきことがあるなら、11月5日(火)以降、否、2025年1月20日の正式就任の後、真剣に話し合うべきである。
通訳を入れず英語での二人の会談は一時間だったとのことだが、その内容は明らかにはされてない。麻生氏の「外遊」は私費旅行なのか、はたまた官費(=税金)によるものだったのか?後者であれば内容は公表されるべきである。
「個人的に信頼するトランプ」を就任前(2016年11月)に訪ねた安倍(元)首相の姿を想起する。
【第273回】 安倍元総理とトランプ元米大統領の「信頼関係」点検 - 浜地道雄の「異目異耳」
いやはや、今は選挙前哨戦の真っ最中。
2024-04-18 【354回】岸田首相の国賓訪米の意義・成果を検証する | ISF独立言論フォーラム
トランプ氏は「核実験礼賛、推進」派。他方、これを諫めるバイデン氏は「広島・長崎を繰り返してはならない」と表明。
このGlobal社会にあっては、「憲法九条護憲と核兵器廃絶」は唯一の被爆国日本の国是である。
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法学館憲法研究所(JICL)寄稿:2019年7月22日
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