浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第343回】 バイデン・岸田会談に想う ~ 花が取り持つ「日米友好」

 

バイデン米大統領、岸田首相を4月10日、「国賓」として招待!

米側から公表されたこのBIG ISSUEは不思議なことにあまり話題になってない。

折しも米大統領選(11月5日=11月の最初の月曜日の翌日火曜日)に向けて、予備選挙が始動、激戦開始のタイミングである。

参考:米大統領選挙の仕組み: (3月5日:Super Tuesday)

【第88回】 米大統領選に異文化Showを見る - 浜地道雄の「異目異耳」

そこで、バイデン大統領に国賓として招待されるということはどういうことか。

トランプと「個人的信頼関係」を誇った安倍(元)首相とは反対の立場ということではないかーー。

【第273回】 安倍元総理とトランプ元米大統領の「信頼関係」点検 - 浜地道雄の「異目異耳」

2016年の米大統領選を思い起こそう。「核実験・推進」を賛美したトランプ候補に対し、バイデン候補は「核武装を禁止した日本国憲法」と言及し、非難した。

【第123回】いよいよPOTUS戦 〜 赤か青か? - 浜地道雄の「異目異耳」

唯一の被爆国日本としてトランプの「核推進」を看過するわけにはいくまい。

 

さて、政治問題とは別に、「バイデン・岸田」会談において間違いなく話題になるのが「日米友好」の象徴「花」だ。即ち、4月10日と言えば「ポトマックの桜祭り」の真っ最中だ。

1912年、時の東京市長尾崎行雄らが寄贈した桜。

【第202回】 桜に見る「日米友好」 - 浜地道雄の「異目異耳」

そして1915年、そのお返しにTaft大統領が送ったハナミズキ(その花言葉は「返礼」)。

【第306回】 Juneの花 - 浜地道雄の「異目異耳」

Taft大統領から送られた40本のハナミズキで、唯一現存してるのが東京都立園芸高校内にある。

手厚く保護され開花を待つ (撮影許可済)

同校公式URLの第5項、6項に記されている通り、100余年を生きてきた老木。

 

園芸高校の教育財産 | 東京都立園芸高等学校 | 東京都立学校

 

そこに記されてるごとく「満開に咲かせると、養分を開花に奪われすぎて、枯死する確率が増す。自分の寿命を削ってでも花を咲かせる」。何とも感動的なこと!

春の開花時にはその長年の「努力」をねぎらい、讃えたい。

園芸高校入口のイチョウ並木・樹齢100年 (2月1日)

(注)学校内のことゆえ、立ち入りには許可が必要。