【第346回】 駿河(静岡)訪問記(2/3)~ 焼津・小泉八雲からニュー・オルリンズに想いが跳ぶ - 浜地道雄の「異目異耳」
この小泉八雲記念館に隣接するのが「歴史民俗資料館」。
そこでは今、特別展開催中。
共同企画 都立第五福竜丸展示館・焼津市歴史民俗資料 被災70年特別展「ヤイヅ 1954 The year of Fukuryu-Maru」|焼津市
それに丁度70年前の今日、3月1日、焼津港所属のマグロ船第五福竜丸が被曝したのだ。同船無線長だった久保山愛吉さんが9月に死亡。
その名を「ブラボー実験」という。許しがたいネーミングだ。
そこで思いは、秋(11月5日、火曜日)に向けての米大統領選に注力してるトランプ(前)大統領の「許しがたい」主張に跳ぶ。
【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(2/2) - 浜地道雄の「異目異耳」 (拙稿前半)
前回、2016年の大統領選挙において、トランプは“Japan (and Korea) might need to consider obtaining nuclear weapons in the future."
「両国は将来、核兵器導入を検討するだろう」と演説をした。(3月29日、ウィスコンシン州ミルウォーキー市)
これに対してバイデンはその前哨戦の8月15日、ペンシルバニア州スクラントン市での民主党大会。ヒラリーの応援演説でこう非難した。
Does "he" not understand we wrote Japan's Constitution to say that they could not be a nuclear power?"
ここでの「he」は共和党ドナルド·トランプ候補を指す。彼の発言に対する強い批判だ。「核武装を禁止した日本国憲法を我々米国が書いたことを、彼は理解してないのか」。「トランプ氏は学校で習わなかったのか。彼は判断力が欠如しており、信用できない。核兵器を使用するための暗号を知る資格はない」。
日本国憲法は核兵器のことには触れてない。また、「日本国憲法は米国がつくった」というより、「戦争放棄の第九条」については、幣原喜重郎当時首相の提案をGHQマッカーサが受け入れた、というのが史実であろう。
が、このバイデンのトランプ批判は重要だ。
加えて、トランプは2022年7月16日、マンハッタン計画の具現、世界で最初の核実験 (1945年「トリニティ核実験」、その1カ月弱後に、広島長崎!) 75周年に向けての公式声明のなかで、"remarkable feat of engineering and scientific ingenuity"(科学技術上の偉業だ) と称賛した。
一方、バイデンは8月6日、広島への原爆投下から75年の節目にあわせて出した声明で、
"I will work to bring us closer to a world without nuclear weapons, so that the horrors of Hiroshima and Nagasaki are never repeated," (広島と長崎の恐怖を決して繰り返さないために、核兵器のない世界に近づくよう取り組む)と表明。オバマ前大統領が掲げた「核なき世界」の理想を引き継ぐ考えを明確にした。
以上を要するに、核兵器推進、推奨のトランプ論を受け入れるわけにはいかない。
そして現下の重要事項。バイデン米大統領、岸田首相を4月10日「国賓」として招待!
【第343回】 バイデン・岸田会談に想う ~ 花が取り持つ「日米友好」 - 浜地道雄の「異目異耳」
米側から公表されたこのBIG ISSUEは不思議なことにあまり話題になってない。
折しも米大統領選(11月5日=11月の最初の月曜日の翌日火曜日)に向けて、予備選挙が始動、激戦開始のタイミングである。
*3月5日はSuper Tuesday
唯一の被爆国日本の代表者として「核兵器禁止」を強く、強く訴えるべきではないか。
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