浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第305回】 孫崎亨大使と語る中東情勢 ~ ISF茶話会

昨年2月24日の(ロシアによる)ウクライナ侵略以来、日本においては「ロシア悪、ウクライナ可哀そう=(武器)援助」一色だ。

が、そこに長年、それこそ聖書時代以来の「異文化、宗教、治政、歴史」の解説、検証は少ない。

中東圏駐在の元商社マンの経験よりして、筆者(浜地)はやはり、これらを検証することが重要と主張してきた。

そして、昨2022年10月22日、孫崎亨(元駐イラン)大使の論考「ウクライナ紛争」「憲法九条」論に接し、わが意を得たりと励まされた。損保九条の会

孫崎亨氏の慧眼~「憲法九条とウクライナ」 | ISF独立言論フォーラム

 

更に、先日、5月28日、ISF独立言論フォーラムの茶話会にて同大使と市民レベルでのQ&Aにおいてその認識を再確認した。

ISF茶話会

 

そこで、やはり、思ったのはゼレンスキー大統領がロシア語を母語とするユダヤ人としての立場。

因みに、「知の巨人」チョムスキー教授の両親もウクライナ出身ユダヤ人。

ロシアのウクライナ侵攻を語るチョムスキー教授 | ISF独立言論フォーラム

 

深い、悲劇(ホロコースト)を背にするユダヤ人国家、イスラエルゼレンスキー大統領は2022年3月20日イスラエル国会での(ビデオ)演説で「武器援助」を強く訴えた。

 

だが、以後もイスラエルの態度は「玉虫色」だ。それは、ロシア国内にも多くのユダヤ人がおあり、また、イスラエルにもロシア人が多くいるからである。

松本道弘氏とConstantinopleで語りあった「言葉と文化(宗教)」~ロシア・ウクライナ紛争に想う | ISF独立言論フォーラム

 

中々日本(人)には理解が難しく、「コンスタンティノープル」という重大事項も話題にならない。要するに介入の難しい宗教紛争。

従い、強く思うのは、日本ができること、すべきことは「9条を盾に、両者の和解・調停を図る」ことだ。

⇒ 即時停戦への提案、説得。

 

関連拙稿: 

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鳥越俊太郎氏の「あめりか記者修業」に想う異文化(宗教)論 | ISF独立言論フォーラム