浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第303回】 伊藤千尋氏・9条講演 ~商社九条の会講演会にて

5月13日、「商社9条の会・東京」の企画講演会で国際ジャーナリスト伊藤千尋氏の迫力ある講演を聴いた(写真、許可済み)。

商社九条の会・東京

講演会

ウクライナ戦争の教訓」からはじまり、それに「便乗」して軍拡、改憲を図る日本政府の姿勢への疑問。

そして9条を提起した幣原喜重郎(当時)のGHQマッカーサとの談判。更に話はアフガンで活躍した中村哲医師のこと、平和国家コスタリカの例など、豊富なテーマが続く。

講演内容は追って発表されるであろう講演録を待つとして、結論はプレゼン題目の通り「今、平和を築くには~軍拡でなく9条こそが国を守り、人間性を守る」に尽きる。

 

これは(元)石油担当商社マンとして中東イスラム圏で体感した筆者(浜地)の思いと一致する。 

なぜ「九条は世界の宝」と主張するのか? | ISF独立言論フォーラム

(オリジナルは2019.07.22法学館憲法研究所への寄稿)

この憲法研究所長の伊藤真氏は「九条の会12人の世話人」の一人だ。

http://www.9-jo.jp/index/20210601sewaninkai.html

 

勿論、講師伊藤千尋氏もメンバーであるし、当日配布された講演録「憲法9条で平和を守る!~ 安倍政治を継承する岸田政権の危険性(2022年11月23日)」の講師清水雅彦氏も頼もしい世話人だ。 

「九条の会」オフィシャルサイト

そして、先般、大江健三郎さんが亡くなり、「九条の会発起人」で健在は澤地久枝さん。頼もしくー。

澤地久枝さんの『わが人生の案内人』⇒ 遠藤三郎翁 | ISF独立言論フォーラム

 

今この深刻な事態にあって「商社9条の会」も含めて職場九条の会が危機を訴えている。

銀行、商社、保険…「職場九条の会」が岸田政権の防衛政策に反対表明:朝日新聞デジタル

 

さて、いよいよ広島でのG7(5月19日~21日)。いかなる平和論、核兵器廃絶論が討議され、声明が発出されるのか。固唾を飲む思いである。

 

関連拙稿:

朝日新聞5月3日のインタビュー。

【第301回】 九条は世界の宝 - 浜地道雄の「異目異耳」

【第82回】 オバマ米大統領広島訪問に学ぶ - 浜地道雄の「異目異耳」

【第195回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(12) - 浜地道雄の「異目異耳」