浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第195回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(12)

(2018.10.29 JICL法学館憲法研究所に寄稿

 

 

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Heffermehl氏

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ノーベル賞の舞台裏

「世界の9条」に賛同の世界の知識人

 

憲法9条は世界の宝。この主張をベースに、2014年来、内外多くの知識人の賛同・励ましを得て、「『九条の会』と『日本被団協』にノーベル平和賞を」と運動を推進してきました(私は裏方)。

そして、本欄に、昨2017年度のICAN核兵器廃絶国際キャンペーンピースボート/日本被団協)への授賞発表(10月6日)の直前から、状況を投稿してきました。
(2017年9月25日付け) ノーベル平和賞日本被団協九条の会に)考

https://web.archive.org/web/20170924024728/https://www.jicl.jp/voice/index.html

その間ずっと「九条は世界の宝」と強く励ましてくれたのがノルウエイの
市民運動「Lay Down Your Arms武器を捨てよ」の共同代表、Fredrik S. Heffermehl氏。2015年、浦田賢治早稲田大学名誉教授から紹介されて以来の「メル友」です。
ノーベル賞の舞台裏」(共同通信ロンドン支局取材班編。ちくま新書)に「平和賞受賞に対する異議申し立ての声の主」「同国の平和問題の識者」として紹介されています(p147)。

その「Nobel Peace Prize Watch」というサイトを通じて、平和賞の授賞がA.ノーベルの意志"the prize for the champions of peace"平和へのチャンピオン、即ち「武器を捨てる」「軍縮」に沿っているかを「監視」してきた知識人です。

ノーベル平和賞九条の会日本被団協)運動が一段落した今、改めて「世界の9条」「9条地球憲章」の実現に向けて運動を深化させるわけですが、同氏が素晴らしいアドヴァイス(紹介)をくれました。

1)7月10日、オスロにてノーベル平和賞受賞者サミットの顧問Ingeborg Breines 女史
元IPB(ノーベル平和賞受賞)の共同代表。

2)9月28日、国連総会でのマハティール首相(マレーシア)の「平和憲法、9条の価値」発言の英文記事を送ったところ、大歓迎。
PNND=Parliamentarians for Nuclear Non-proliferation and Disarmamentに紹介してくれました。

この「PNND核軍縮・不拡散議員連盟」の日本支部では会員56人中32人が
与党(自民党公明党)とあります(23人=衆議院議員、9人=参議院議員)。

核兵器禁止条約」に署名・批准しない安倍政治にあって、河野太郎外務大臣を含む多くの与党議員が参加しているという事実の意味するところは重大です。

改めて「地球儀を俯瞰」すると、5月のNYCでの平和会議でのN.チョムスキー教授(MIT)らも含め、多くの世界の多くの知識人が「世界の宝9条」「核兵器廃絶」に強い賛同・支援をしてくれています。