浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第341回】古民家で寛ぎ、連想がNYCでの新春(1993)に跳ぶ

 

どうも体調すぐれない。で、病院(旗の台)で受診。

少々鬱な気分。

が、天気良しということで、近隣を散歩(徘徊?)してたら、

偶然、古民家園を通りかかり、入園、、。

 

火鉢、畳、居間、土間。寛ぎ

200円! 管理人が親切に案内してくれる。

古きを想い、リラックス。良いなあ、日本は!

宮野古民家自然園 

自然園の写真 - 新 宮野古民家自然園

 

隣はゴルフ練習場。大和田雅子嬢(現皇后)も練習に来てた由。

 

そういえば、大和田家は近隣だったなあ、と思い出して、散策(徘徊?)を続ける。

そう、大和田邸に行きつき、年季の入った表札を見る。懐かしく。

 

そこで、古き思い出(1993)に連想が跳ぶ。

【第120回】REIWA 2 に思う温故知新 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

さあ、天気は良し。徘徊のあと、心も弾み、熱燗一杯も美味し。

「痛いの,痛いの、どこかに跳んで行けー!」

【第339回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(1/2) 

Global Business English File 拙稿第100回。2024年新年号ということで、過去記事review振り返りも少々交えながらprospect新年への思いを記した。 

Review回顧

第1回(2007年1月号)

「RとL」を取り上げた。昔、勤務先のサウディ・アラビアの首都リヤドで米欧人に交じって夫婦で参加したコミック・オペラ。「Pirates of Penzance ペンザンスの海賊」はPilot船長とPirate海賊を取り違えて海賊船に預けられた少年の話。イギリス人でもRとLを取り違える!ひと安心(笑)。なるほど、と思い出深い。

【第6回】海賊にみる「RとL」考 - 浜地道雄の「異目異耳」

オペラ「ペンザンスの海賊」

 

後年(2020)、NYCにおける「平和シンポジウム」で知の巨匠チョムスキーMIT教授に差し出した名刺に(Globalでなく)Grobalとしたミススペル! 優れた言語学者である同教授に「(RとL の間違いは)It‘s often the case よくあること。Don’t worry気にするな」と励まされたことも忘れられない。

 

第11回 (2008年1月号)

Orientはもともと「日が昇る方向」。ローマ世界から見るオリエント。中東地域で紛争の原因となっている「異文化・宗教について、カスピ海に面したアゼルバイジャン・バクーにおける「イスラム教徒とユダヤ教徒クリスマスパーティー」を記した。

【第4回】Orient(日が昇る)に思う - 浜地道雄の「異目異耳」

 

イスラム教徒とユダヤ教徒キリスト教徒がクリスマスを祝う

はたまた、米大リーグで活躍中の野球選手ダルビッシュDarvish。その名はイスラムシーア派の一派「回る宗教」であり、彼のfirst name「有=YU=アル」はシーア派の教祖Aliからなぞらえてることを父君(イラン人)から聞いた。

かくして見ると、今世界を混乱に陥れてるユダヤ教徒イスラム教徒、キリスト教徒の骨肉の争いを目にすると、「異文化・宗教の共生・共存」以外に解決はないと痛感する。

 

第23回(2009年1月号):

タイトルは「Parsiの商人」。世界的に活躍するイラン財閥TataグループはParsi族。即ちペルシャ=イランのヤズド地方の拝火教ゾロアスティアンだ。松本清張の「火の路」(シルクロード=絹の路と並ぶ)は、かの地から奈良・飛鳥に飛来する一大ロマンである。

【第5回】Parsiの商人 - 浜地道雄の「異目異耳」

松本清張ペルシャ、飛鳥、火の路」

筆者は商社勤務だった某年、「商売を探して来い」という上司の命令を受けて生まれて初めてのインドに出張した。インターネットの無い時代だが、インド最大の財閥がTataと知った筆者者は意を決して総帥ラタン・タタ氏をその本拠Bombay Houseに尋ねた。そこで、「(日本から売るのではなく)何か買うものはないか?」と尋ねた。即答されたのは「コンピュータ・ソフトウエア」だったーーー。   それがTCS Tata Consultancy Services社の日本進出の端緒である。 そこから、Tataはパルシー族であり、その雄大な物語に惹かれていった。

 

続く:2024年への展望。

【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり(2/2) ~ 2024展望 - 浜地道雄の「異目異耳」 (hatenablog.com)

 

さて、中東、アジア、米欧での経験に基づくこれら筆者なりの蘊蓄、100編。読み切りとして、本稿右欄の「カテゴリー」に月刊グローバル経営掲載として収めてあり、是非のご高覧をお願いしたい。

 

*以上、各号それぞれオリジナルから転載・加筆した。

関連:(一社)在外企業協会・「月刊グローバル経営」

一般社団法人 日本在外企業協会

 

【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(2/2)

承前:review回顧。

【第339回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり(1/2) ~ review - 浜地道雄の「異目異耳」

 

2024年はleap yearうるう年。オリンピックの年であり、又、米国の大統領選挙だ。大統領と副大統領候補は(pairあるいはcoupleではなく)ticketと呼ばれる。

【第123回】いよいよPOTUS戦 〜 赤か青か? - 浜地道雄の「異目異耳」

今回はバイデン氏「青=民主党」かトランプ氏(赤=共和党)か、はたまた別の若手が登場か、と議論がかしましい。

やはり、唯一の被爆国、日本の国民の一人として強く懸念するのは、核実験を賞賛し推進をと主張するトランプ氏が返り咲く可能性があることだ。

核の脅威を語るバイデン(当時)副大統領

 

さらに、ウクライナ・ロシア紛争とともに世界を大混乱させているパレスチナ(ガザ、ハマス)対イスラエルの行方が注目される。ここはやはり「オスロ合意」(1993)の基本「両者共存」に立ち返る以外は無かろう。

【第330回】パレスチナ・イスラエル紛争に日本は平和仲介を! - 浜地道雄の「異目異耳」

 

成AI/chatGPTへの懸念:

そして、重要課題はglobal businessに直結する「情報過多」への対処。2022年11月に突如出てきたchatGPTをはじめとする生成AI。

2023年4月、神田外語大学の宮内孝久学長(元三菱商事副社長)は大学入学式において4,000人の新入生に対しchatGPT、AI依存への危険性を訴え、「自分で調べ、学ぶこと」とcritical thinkingを式辞訓示をしたという。その慧眼は賞賛に値する。

https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/cms/wp-content/uploads/2023/04/4017a5aaca10db2b67d793d0e736780e.pdf

いよいよ盛んになる生成AI論を注視しているが、著作権の侵害可能性と、その驚異的な利便性の陰に「偽情報」が隠れていることは銘記すべきだ。HI (Human Intelligence)人間の知力を磨かねばならない。

留意すべきはhallucination幻覚、思い違い。AI自身に「悪意」はないものの、素晴らしいストーリー(画像)を提示してくるので一見して信じてしまう。だが、それはつくられた「虚像」かもしれない。

ビジネスの世界にあっては偽情報による帳簿の間違い、企画、戦略の間違い、また建築・耐震設計の間違いは一大惨事の可能性を秘めている。

東京・西蒲田にある「バーボンロード」が以前から気になっていた。

西蒲田バーボンロード、Bar (筆者撮影)

ウーーン!

 

そこでchatGPTに尋ねてみたところつぎのような明快な回答が返ってきた。

アメリカ合衆国ケンタッキー州で生産されるウイスキー、バーボンに由来する。蒲田のバーボンロードの名前はこの地域でバーボン・ウイスキーが広く愛飲され、取引されたことを反映している(可能性が高い)」。

見事な回答だ。

だが、地元のHPによると、「昭和時代のある日、当時の飲兵衛店主たちがバーボンを片手に(焼酎かも)適当に決めてしまったというのが最も有力な説」(ママ)とある。

 

そこで、筆者は楽しい推測をする。

米国ニューオルリンズには歴史的盛り場「バーボン・ストリート」があり、Barや飲食店がひしめいている。西蒲田の飲兵衛親父たちの中にハイカラで酔狂で、いやいや博識なのがいて、それにあやかったのであろう、と。

因みに、バーボンとはフランスの名家ブルボンに由来する。ニューオルリンズはかってフランス領だった。

Visit Bourbon Street - New Orleans - New Orleans & Company

 

私的な小さな実験ではあるが、The devil is in the detail。悪魔は細部(さいぶ)に宿る。改めて心せねばならない。

 

関連拙稿:

【第320回】AIを駆使・管理するのはHI=人間の知力 - 浜地道雄の「異目異耳」

【第115回】ボランティアの州 〜 Tennessee - 浜地道雄の「異目異耳」

【第332回】情報過多の時代~Whistle Blowerの勇断 - 浜地道雄の「異目異耳」

【第338回】航空機事故に思う英語コミュニケーション ~ taxi/bird strike

 

能登半島地震に続く日航機と海上保安機の衝突と頭の中が真っ白になるほどの新年!

ここは、転禍為福2024と強く思う。

 

多く、ワイドショーなどが取り上げているが、その解説の中で門外漢即ち素人の市民として強く思うのがヒューマン・エラーではないかということ。

世界中、どこにあってもATC管制塔と航空機の交信は英語だ。

今回の海上保安機との交信。(1月4日ワイドスクランブル=TV朝日=より

ATCの指示:taxi to holding point c5  = (滑走路34R手前の)停止位置c5まで地上走行して下さい。

 それに対する応答にthank youとある。

が、その後交信の記録がないとのこと。問題は「No.1」。「離陸への優先」と取り違えたのではないかー?「滑走路への進入許可」はなかったということではないか。 かつ、必須であるFirst Officer副操縦士による復唱ダブルチェックも確認できない~。

又、同番組では元日本航空機長塚原利夫氏が「飛行機の管制に関しては、いまだにパイロットと管制官との言葉のやり取りで、言い間違え、聞き間違えは時々発生している」とも解説した。

 

(それにしても生き残った海保機の機長は大けが。39歳! 業務上過失致死罪は問われるのだろうが、同僚5人が死亡という事態に苦痛の思いいかばかりか、胸が痛む)

 

さて、ここでの交信にあるtaxiという英語。調べると、「航空機が離着陸の際、自力で地上を移動すること」とある。(その語源は古いー)

航空英語と言えば2009年、これも一月のこと、ハドソン川不時着の米機の交信に思いがいく。

【第69回】 英語ができるようになった瞬間!? - 浜地道雄の「異目異耳」

拙稿後半のdouble bird strike。

まったく何でもない英語だが、これが「鳥が飛び込み、二つのエンジンが機能不能」と、non-native門外漢の筆者にはまったく理解することができない。それも瞬時のこと。

英語教育(の一隅)にある者として「ヒアリングの難しさ」、そして「言葉の意味を的確に理解する(人間の)知力」について考えさせられる。

勿論、航空業界(航空英語)はじめ、多様な社会にあってはそれぞれの分野には「手慣れた業界用語」があるわけだが、こと「非常事態、緊急事態」にあってこそ冷静な対応が期待される。

故にこそ、改めて思う。転禍為福2024、災いを転じて福となさねばならない。

【第337回】バリ島(インドネシア)観光記 (2/2)  ~ リラックス/市民生活考

承前

【第335号】バリ島(インドネシア)観光記(1/2)~ 異文化(宗教)共生 - 浜地道雄の「異目異耳」

異文化(宗教)共生を実感するバリ島(インドネシア)だ。

 

その(若者に)人気のあるツーリズムという点ではやはりいくつかの経験をした。

まず、同島のシンボルともいわれてる北部(車で一時間)Batur山1717m。

リラックス。富士山のようで、近くに湖も見える

 

それから、高速ボートで小一時間のヌサレンボンカン島。

豪華とは言えないが、清潔で心地よい宿(コテージ)。

宿からビーチに向かって階段


そこから
見下ろすビーチやBatur山。

ビーチ

 

レンボンガン島のおすすめ観光スポット11選 | TABIPPO.NET

(前述通り、年齢・体力からして筆者はシュノーケリングなどではなく、宿でまたビーチでのんびりしたわけだが、参考までガイドURL)

 

再度バリ本島に戻り、「市民生活」を考える時にBataを見る。

(懐かしの)Bata

【第25回】 BATA -靴に見るグローバル経営― - 浜地道雄の「異目異耳」

 

最後に、やはり触れないわけにはいかない貧富の差。

街での様子。数々の露店。さてどれくらい売れるのか?

街中の物売り・逞しい子供に~

乳飲み子を抱えての若い母親は路上で物売り(土産物、雑貨)。胸に迫る。

さあ、この子らが、逞しく育っていくことを期待しようーー。