浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第34回】 番外編「踊る大紐育(ニューヨーク)」


2011年10月19日

 

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本稿シリーズの第一回では「世界を変えるTicket」を取り上げた。世界に影響がある米国の大統領選挙の仕組みの重要要素だ。苦悩のオバマ政権の行方を巡って、いよいよ緊張の選挙戦が水面下で加速しつつある。

さて、そこで、取り上げたのは映画「踊る大紐育(ニューヨーク)On The Town」(1949)だった。
ニューヨーク地下鉄のポスター、魅力のMiss Turnstiles (回転式改札機)=「ミス・地下鉄」が主人公だ。

バーンスタイン作曲のこのミュージカルは映画化の前に、1945年、ブロードウエイ舞台公演がなされ、大好評だった。
その舞台で、主役「ミス・地下鉄」を演じた日系ダンサー、ソノ・オーサトのことは、日本ではほとんど知られていない。
1945年と言えば世界大戦中。「敵国」日本人の血を引くのが主役というのだから ただ事ではなかった。自伝を読むと、(ロシアなどから)近代バレーの米国への移入、欧州巡業公演など、まさに「グローバル活躍」そのものだ。

その本人がマンハッタンで健在であるということも、在NYの日本人にも知られてない。

この度、マンハッタンにて、今も邪気のない魅力の少女の面影を持つ、本人に会うことが出来たので、本シリーズ「番外編」として、下記をご披露する。
【第138回】ミュージカル「踊る大紐育」主役を訪ねる(NYC) - 浜地道雄の「異目異耳」

本稿は前後を含めて3部となっている。

【第139回】「NYフィル、バーンスタイン・小澤征爾」映写会報告 - 浜地道雄の「異目異耳」

【第140回】リンカーン・センター(NYC)で遭遇した「西東協演」 - 浜地道雄の「異目異耳」

ビジネスとは勿論「金儲け」。それには違いない。
しかし、それが昨今の世界的経済破綻様相に見られるごとく
マモンMammon*に魅入られた金権至上主義では立ちいかなくなっている。
*Mammon: キリスト教における7つの罪の一つ。強欲をつかさどる悪魔。

グローバル化」を考える時、ここで一呼吸を置いて、(異)文化・(異)宗教の理解を深め、寛容さを増し、人々の生き様を考え、人間そのものを見つめ直して、「信頼」の世界を再構築せねばならない、とつくづく思う。

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