浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第232回】日経記事(リスト)に学ぶ~コロナは本当に怖いのか?

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F ナイトの「リスク、不確実性、利潤」(1921)



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コロナ死者数(世界)日経11月3日朝刊

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日本国内死者数 日経11月3日朝刊

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「大機小機」2020年3月20日 日経朝刊

 

 

本11月3日、水曜日。日経朝刊の「コロナ禍・グラフ」を見ながら、改めて学び、考えている。「コロナは本当に怖いのだろうか」-と。 

まず、「世界各国の(コロナ)死亡者」。米国747.033人から、トルコ70,828 人までのリスト(11月2日現在)。だが、なぜか日本の死亡者数が記載されてない。 

が、別ページには、「(日本)国内での確認」として、各県別に感染者数及び死者,数が詳記され(合計=2年間)死者数が18,279人とある。 日本の人口は1億2600万人ーーー。

はてさて、この「世界」との比較において、「日本」の死者数が極めて少ないことが、読み取れる。 

そこで想起するのが経済学シカゴ学派碩学F.ナイトの「不確実性論」(1921)だ。同紙昨2020年3月20日付け「大機小機」にも言及されている。 

筆者(浜地)の解釈も交えて言えば、(不測の事態においては)「エビデンス=証左のない推測はお化けがいつ出るか、という恐怖を煽る」。

 これよりすれば、日本におけるコロナ死亡者は「奇跡的に少ない」と統計=エビデンスが示しているではないか。なのに、なぜ「コロナ・パニック」が生じ、教育はじめ社会、経済システムの混乱を引き起こすのかーー? 

政府の新型コロナ対策分科会にあっては、「(医療)専門家」だけでなく、「(経済・社会学)専門家」による検証が待たれる。

【第205回】 新型コロナは本当に怖いのか ~ COVID19で想うFナイトの「不確実性」論 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

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a - 関係性の教育学会(EPA)