本11月3日、水曜日。日経朝刊の「コロナ禍・グラフ」を見ながら、改めて学び、考えている。「コロナは本当に怖いのだろうか」-と。
まず、「世界各国の(コロナ)死亡者」。米国747.033人から、トルコ70,828 人までのリスト(11月2日現在)。だが、なぜか日本の死亡者数が記載されてない。
が、別ページには、「(日本)国内での確認」として、各県別に感染者数及び死者,数が詳記され(合計=2年間)死者数が18,279人とある。 日本の人口は1億2600万人ーーー。
はてさて、この「世界」との比較において、「日本」の死者数が極めて少ないことが、読み取れる。
そこで想起するのが経済学シカゴ学派の碩学F.ナイトの「不確実性論」(1921)だ。同紙昨2020年3月20日付け「大機小機」にも言及されている。
筆者(浜地)の解釈も交えて言えば、(不測の事態においては)「エビデンス=証左のない推測はお化けがいつ出るか、という恐怖を煽る」。
これよりすれば、日本におけるコロナ死亡者は「奇跡的に少ない」と統計=エビデンスが示しているではないか。なのに、なぜ「コロナ・パニック」が生じ、教育はじめ社会、経済システムの混乱を引き起こすのかーー?
政府の新型コロナ対策分科会にあっては、「(医療)専門家」だけでなく、「(経済・社会学)専門家」による検証が待たれる。
【第205回】 新型コロナは本当に怖いのか ~ COVID19で想うFナイトの「不確実性」論 - 浜地道雄の「異目異耳」
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