浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第307回】  ChatGPT考~問われる人間の知力HI (1/2)~コロナパニックの評価

 

突如世界を席巻しはじめた生成AI。コンピュータが人間の能力を超えるのではないか~~? Generative AI (生成可能な人工知能)   

【第110回】Singularity:人類の未来を示唆する深遠なことば - 浜地道雄の「異目異耳」

筆者(浜地)が重厚長大(石油、機械プラント)から軽薄短小、即ち情報産業に転職した機は、1984年(ロス五輪)。

【第43回】 「1Q84」年:Appleの挑戦 - 浜地道雄の「異目異耳」

以来情報については無関心ではおられず、ずっと注視してきた。ゆえに、看過するわけにはいかず、急遽「実験」を試みた。

GPT Generative Pre-trained Transformer 生成可能な事前学習済み変換器

ChatGPTの「原理」は世界の情報(information)やニュースを「検索」することである。そこで、「新型コロナは本当に怖いのか」「(エビデンスに基づき)正しく恐れよう」と強く主張してきた者として、3問試みた。

結果は後述の通りだが、いやはや驚いた。これら難しい質問を(英語であれ日本語であれ)直ちに、即ち、一分以内で回答してくる。確かにすごい、驚くべき技術だ。

回答はいずれも:

新型コロナウイルスは感染力が強い。

・感染から重篤は「個人差」がある。

・高齢者や基礎疾患を持つ人は(感染した場合)重篤化しやすい。

要するに「当たりまえ」のこと。

だが看過できないのは: 

新型コロナウイルスはまだ恐ろしい存在

重症や死亡が少ない可能性は認めてるが、それ以上、病理学的あるいは社会学的に深くは入らない。そして、これまたもっともらしく「警戒感」を煽っている。

・感染予防のためには、適切な感染対策を取ることが重要

 

そして最も注目すべきは問3「ナイトの不確実性論」について。

回答ではその存在は認識している、が、「一因に過ぎない」と断定している。「いや違う。パニックの元凶だ」と筆者(浜地)は反論する。

コロナは本当に怖いのか? ~ナイトの「不確実性論」から見る | 憲法研究所 発信記事一覧 | 憲法研究所

これをもって全日本レベルで「パニック」に陥ったわけだ。

コロナ・パニック終息の決め手 ~「何かあったらどうするんだ症候群」(為末大氏)検証 | ISF独立言論フォーラム

さて、そこで、やはり、考えた。この世界にあふれる情報(フェイク・ニュースも含めて)をどう分析し、解釈するか? これこそ人間の知力intelligenceの重責である。

【第28回】 鴎外に学ぶInformation - 浜地道雄の「異目異耳」

 問われるのはAIではなくHI Human Intelligence! これが結論だ。

 

続くー:

【第308回】 ChatGPT考 ~ 問われる人間の知力 (2/2)~ カルトやウクライナを評価 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

        ー記ー 

3つの質問と回答:(6月7日原文のままコピペだ。はてさて著作権はどうなるのか?)

 

問1:新型コロナ発生以来3年半。日本ではいまだにマスク姿が大半。が、統計を見ると「重症者数」「死者数」は圧倒的に少ない。それでも新型コロナは恐ろしいのでしょうか。

ChatGPT回答:

新型コロナウイルスは、感染力が高く、一部の人々にとっては重症化しやすい可能性があります。ただし、重症症例や死亡者数が圧倒的に少ないという統計がある場合でも、その背後には数多くの要因が関与している可能性があります。

以下に、なぜ新型コロナウイルスはまだ恐ろしい存在と言えるのか、いくつかの要点を挙げます。

  1. 感染力と変異:新型コロナウイルスは非常に感染力が高く、人から人への広がりが容易です。また、ウイルスの変異によって新たな変異株が出現することもあります。変異株の中には、より感染力が強く、重症化しやすいものも存在します。これにより、感染拡大のリスクが依然として存在します。
  2. 高リスクグループ:高齢者や基礎疾患を持つ人々は、新型コロナウイルスに感染した場合、より重篤な症状を示す可能性があります。彼らの健康と安全を保護するためには、感染の予防が重要です。
  3. 医療体制の負担:新型コロナウイルスの感染が急速に拡大すると、医療機関や医療従事者は重篤な症状を抱える患者のケアに多大な負担を強いられます。これによって、他の疾患の治療や緊急事態への対応が困難になる可能性があります。
  4. 長期的な健康影響:重症化しなくても、新型コロナウイルスに感染した人々の一部は、長期的な健康影響を経験することがあります。長期の疲労、呼吸困難、集中力の低下などが報告されており、これらの症状は生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。

これらの要因から、新型コロナウイルスはまだ恐ろしい存在と言われるのです。

 

問2:新型コロナ検査で陽性の場合、感染したといえますか? 感染しても発病しない、即ち、重症、死亡につながらいのではありませんか?

ChatGPT回答:

新型コロナウイルス検査で陽性と診断される場合、それは感染していることを示しています。陽性の検査結果は、ウイルスの遺伝子や抗体が検出されたことを意味します。ただし、陽性の結果だからといって、必ずしも発病するわけではありません。

実際には、新型コロナウイルスに感染した場合でも、無症状または軽症の症状しか現れない場合もあります。感染しても発病しない人や、軽い症状しか出ない人も存在します。このような人々は「無症状感染者」と呼ばれます。

ただし、感染しても症状が出ない場合でも、他の人に感染させる可能性があります。無症状感染者でもウイルスを保持しているため、感染予防の観点からは注意が必要です。

また、重症状や死亡につながるリスクは、個人の免疫状態や基礎疾患の有無などに影響されます。高齢者や免疫力の低下した人、基礎疾患を持つ人は、感染しても重症化しやすい傾向があります。

要するに、新型コロナウイルスに感染した場合、陽性の結果は感染していることを示していますが、発病するかどうかや症状の重さは個人や状況によって異なります。感染予防のためには、適切な感染対策を取ることが重要です。

 

問3: 新型コロナパニックはナイトの不確実性論、即ちエビデンスのない推測はお化けがいつ出るかという恐怖を煽るということではないでしょうか?

ChatGPT回答

新型コロナウイルスに関するパニックや恐怖心は、ナイトの不確実性論と関連しているかもしれませんが、一因に過ぎません。ナイトの不確実性論は、私たちが直面する不確実性に対する心理的な反応を説明する理論です。この理論によれば、人々はエビデンスのない推測や未知のリスクに対して過剰に反応し、恐怖を感じる傾向があるとされています。

新型コロナウイルスは、感染症としての特性や広がり方について初めは多くの不確実性がありました。このような状況下では、エビデンスに基づかない推測や未知のリスクに対して恐怖が生まれやすくなります。さらに、メディアや情報の拡散によって、情報の信憑性や真偽を判断することが難しくなる場合もあります。これにより、人々は不確実性を感じ、パニックや恐怖心が高まる可能性があります。

ただし、新型コロナウイルスに関する恐怖心は、一部の個人や地域に限定されたものではありません。世界中で多くの人々が影響を受け、感染や病気の拡大を防ぐために対策が必要とされました。公衆衛生の観点からも、エビデンスに基づいた科学的な情報や指針に基づいた対応が重要です。

したがって、新型コロナウイルスに対する恐怖やパニックは、不確実性やエビデンスの不足によって一部の人々に影響を与える可能性があると言えます。しかし、科学的な情報や公衆衛生の指針に基づいた適切な対策と情報の提供は、パニックや恐怖心を軽減するのに役立ちます。