浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第325回】 飛鳥クルーズ体験 (1/2)

本年末の金婚(結婚50周年)を先取りして、3月、「クルーズ(国内)」を計画、予約、支払い、荷物をまとめて先発送。準備万端整え、さあ出発の直前「コロナ陽性(無症状)」とのことで乗船拒否=旅行取り止めという不思議な経験をした。 

【第295回】 コロナ ~ 不思議な「陽性・無症状」体験 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

そして半年後の今、10月6日「再挑戦」を実行した。

出発直前、飛鳥。横浜大桟橋


飛鳥クルーズ。まさに「動く高級ホテル」。種々素晴らしいサービス、上げ膳据え膳、ショー、音楽、映画と次々のイベント。まるで王侯貴族のような生活(亡父が忌避したことば)だ。

ビジネス一筋だった筆者にはその800人の高級客をもてなす「マネジメント・システム」が印象的だった。上意下達、マニュアル。訓練された乗務員は多くはフィリッピン人をはじめとする外国人。ホスピタリティー万全。些細なミスも許されないシステムにあっては日本語は不可欠である。

800人が一斉に席に着く朝食、昼食、夕食の配膳・給仕に粗相があってはならない。その完璧ぶりに少々疲れを覚える。

乗客の大部分は高齢者。皆さんいわゆる金持ち、経済的ゆとりのある引退組なのだろう。

その生活ぶりを想像しつつ、他方、筆者の心の中では「ごろ寝、散策/徘徊、読書、世界(平和)を考える、温故知新、B級グルメ、銭湯/温泉」という平素の生活スタイルの価値を再認識したのも事実である。家内と二人でSmall Is Beautiful生活。

船に乗ると、即ち、洋上では中々wifiもままならずネットを通じての情報のやり取りに支障があったのもその一因である。当然ながら新聞もない。

とまれ、贅沢の一つはカンターバーでの一杯だった。モスコ・ミュールの美味かったこと。モスコ=モスクワ=ウオッカ + ミュール(=馬とロバの)ハイブリッド騾馬=馬力、ことに後ろ足での蹴上の如く、五臓に染み渡る。

モスコ(ウオッカ)+ミュール(騾馬)を一杯

(拙稿ハイブリッド、最下段)

【第297回】ダーウインに習う「Hybrid人材」 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

(続くー)

【第327回】飛鳥クルーズ体験(2/2) ~ 清水港に次郎長親分を訪ねる - 浜地道雄の「異目異耳」