浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第229回】パウェル Colin Powell 米元国務長官が死去

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2003年国連演説(カーブボールに基づく)



 

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Powell/Bushl APNews

総じて日本のメディアの見出しは(例:10月19日毎日):            パウェル元米国務長官が死去 84歳 新型コロナ感染による合併症で」 

え、え! 84歳の高齢者の死について「新型コロナ感染」を強調しますか?

【第224回】 五輪・コロナに思う ~「安全」と「安心」は別もの - 浜地道雄の「異目異耳」

   (後報、Reuter Fact Checkingによると「基礎疾患(骨髄ガン)」があった由)

さて本題はイラク侵略。典型的解説は(NHK):「03年のイラク戦争前には政権を代表して、国連で演説。イラクフセイン政権が大量破壊兵器の開発を続けていると非難したが、開戦後も大量破壊兵器は見つからなかった」

 このイラク侵略の「理由づけ」はカーブボール(というペテン師の情報)に基づく国連での演説:。

【第95回】 「カーブ・ボール」の大罪 - 浜地道雄の「異目異耳」

                 (Latter half in English)

【第226回】9・11同時多発テロ ⇒ 「カーブボール」考 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

拙稿のとおり同長官は「人生最大の汚点」と「懺悔」してます。そして、当時のブッシュ(米)大統領もブレア(英首相)もイラク侵略が間違いであった、と声明をだしてます。 

が、(集団的自衛権に基づき)自衛隊イラクに派遣した日本政府(当時の小泉純一郎首相、安倍晋三自民党幹事長)はNo Comment。 検証をしないー。

因みに:磯崎官房副長官の記者会見での言葉(NHK):パウェル国務長官は、同時多発テロ事件を受けて『テロとの戦い』が続く非常に難しい時期に、アメリカの外交をリードされた。また、当時の小泉総理大臣とブッシュ大統領との間の個人的な信頼関係を背景に、非常に緊密かつ良好な日米関係の発展にも貢献された」 

確かに、パウェル元長官(共和党)は、現ブリンケン長官(民主党)のコメントのとおり、人格者としての評価は高いのでしょうがーー:            

Honoring Colin Powell, 1937-2021 - United States Department of State

 

参考年表:

2003年2月:「CurveBall」証拠に基づき、パウエル長官国連演説                                                  2003年3月: 米(英)軍イラク侵略開始                                                                          2003年8月:ブッシュ大統領命による「証拠再点検」結果「矛盾」と報告書                                             2003年9月:小泉内閣、安部自民党幹事長任命                  (2005年10月官房長官)                                          2003年12月:日本政府、自衛隊派遣開始。(2009年7月まで)

2012年7月:安倍内閣発足                          2014年7月1日:安倍内閣集団的自衛権の行使を認める閣議決定        2015年9月19日未明:安全保障関連法案成立