浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第146回】ハローウインの危険性

 

2012年11月2日

 

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Halloween

月末(31日)、街を歩いていて驚いた。

大勢の可愛い子供たちが仮装で歩いている。今はやり(らしい)のハローウインの衣装でそれぞれ楽しそうだ。連れ添うママ(パパ)も、こころなしか、お洒落をして、誇らしげでもあり、楽しんでるようだ。

一見ほほえましい光景。しかし、しかしーーー。みなさん、ハローウインが「悪魔の祭り」であることを、どれくらい認識しているのだろうか、と気になる。

1992年10月の米ルイジアナ州バトンルージュにおける、日本人高校生の銃殺事件や、Trick-or-Treating(お菓子をくれなくちゃいたずらするぞ)と(可愛く)脅しとったキャンディーに毒が入っていたとか、カボチャにともした蝋燭から衣装に火がついてやけどをしたとか、こんな偶発的な事故のリスクは話の外におこう。

知らぬ間に子供たちのこころを毒しかねないという危険性が問題だ。

ハローウイン自体に宗教色が無くなってるという説もあり、勿論信教の自由があり、信じないのも自由だ。

しかし、何であれ、「状況を知っておく」という前提での生活行動がだいじだ。まして、グローバル化が叫ばれ子供たちに「英語を学ばせ、国際人に育てよう」と強い思いを持つ親御さんであればこそ、「グローバル社会においては異文化=異宗教=の理解」が大前提である。

クリスマス騒ぎもいまや宗教心(キリスト教)とは無関係だし、同様、近年ハローウイン・ブームも仕掛けてるのは「売らんかな」のコマーシャリズムである。

因みに「ハリー・ポッター」も「ポケモン」も、敬虔なキリスト教世界、イスラム文化圏では禁止されている。 そこまで言った以上、もう一つ指摘せねばならない。TVのお笑い系や他人の危険を笑いまくるバライアティー番組(=「いじめ」の快感)など、間違いなく子供たち、若者、さらには茶の間の我々をB級化させようと、虎視眈々と狙っている。

思うに、彼女(彼ら)らはおおむね福島原発事故以来の「放射能汚染」から子供たちを守ろうと必死になってるヤン・ママ(パパ)たちだろう。そこでは「被爆」と「被曝」について、知っておくことが必要だ。

【第145回】「被ばく」って何? - 浜地道雄の「異目異耳」

米大統領選(11月6日)も近く、10月26日に行われたTV討論会(外交)において、オバマ大統領は「ビンラーデン殺害」を功績に挙げた。多くの日本人にはわかりにくい「異文化(異宗教)の問題だが、世界人口70億のうち、1/3を占めるイスラム教徒にとっては「不理解、不寛容、暴挙、侮辱」と映るのである。

【第134回】ビンラーデン殺害に犬が活躍!! - 浜地道雄の「異目異耳」

子供たちの未来を考え、健全な思いを育むには、大人の側に「知ること」(知力)が求められる。

参考:

ハロウィンの歴史  古代の悪魔礼拝

http://www.geocities.co.jp/Bookend/4738/Halloween.htm

(偶々ネットで知った一参考だが、詳記されている)