浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第347回】BIS33周年シンポにて~講演「AIと情報」

BISビジネス・インテリジェンス協会33周年記念シンポジウムに招かれ、「AIと情報」について講演の機会を得た。2月22日、於:衆議院議員会館

【2/22】BIS創設33周年記念 第185回情報研究会が開催|NetIB-News

長年、国際ビジネスに携わってはきたが、学者でもなく研究者でもない者として、錚々たる専門家に交じり、約100人の参加者を前に緊張感があった。

会場風景:中川十郎理事長とDr.M.Klamesの対話 (許可済み)

が、逆に、非専門家という立場から、「裸の王様を見破った少年のように、極く自然に、純粋の目と心をもって」ということで「バーボン・ロード(西蒲田)」についてのchatGPTの間違った情報を例に、生成AIを鵜呑みにすることの危険性を訴えた。拙稿後半(生成AI/chatGPTへの懸念)。

【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(2/2) - 浜地道雄の「異目異耳」

事後の懇親会も含めて、多くの方々から「非常にわかりやすい。まさにポイント(問題点)が明確」と過分の言葉を頂戴し、大いに励まされた。

時を同じくして、多々あるchatGPT生成AI特集で、まさに筆者(浜地)の主張を支持してくれる書籍二点を「発見」した。

1)中央公論三月号 「特集:「大学と生成AI」 ChatGPTとどう向き合うか 全国42大学学長アンケート  中央公論 2024年3月号|最新号|中央公論.jp

総括として、「生成AIに振り回されてはならない。最終的に考えるのは人間である」(p.51)。 

2)    朝日新書「人類の終着点」:何とサム・アルトマン(chatGPTの開発者)が「人類は今、暴走列車に乗っている」と発言している(P.88)。

朝日新聞出版 最新刊行物:新書:人類の終着点

このアルトマンの見解については昨年6月訪日時の慶応義塾大学での講演でも示唆されている。 

【第309回】 chatGPTは次世代教育にどう影響するか? - 浜地道雄の「異目異耳」

ここで言及した「コピペ」の注意点は著作権である。

【第320回】AIを駆使・管理するのはHI=人間の知力 - 浜地道雄の「異目異耳」 

 

さて、chatGPT生成AIの「画像処理」についても注意。英語教育でカリスマ的人気のある安河内哲也氏が早速積極的に取り組んでおり感嘆する。かつ、同氏はその報告には必ず「この記事はchatGPTを活用して書かれています」と明記している。賢明である。 また、同氏の記述で送られてきた「高松での授業。讃岐うどん」の画像。(2023年12月10日)。

chatGPTによる画像 (安河内氏許可済み)


「あれ、どうして生徒たちは先生の教壇のほうを向いてないの~机の配置?」(箸の握り方もおかしいね)という指摘には即刻、率直に「確かに注意すべき」と認めている(ご本人許可済み) 。

 

いずれも、肝心なのは「AIではなくHI Human Intelligence人間の知力」そのものであるとのことであり、驚き、かつ非常に励まされた。 

 

「関連拙稿」

バーボン・ストリート (バーボン・ロードではなく)

【第346回】 駿河(静岡)訪問記(2/3)~ 焼津・小泉八雲からニュー・オルリンズに想いが跳ぶ - 浜地道雄の「異目異耳」

バーボン・ウイスキー

【第115回】ボランティアの州 〜 Tennessee - 浜地道雄の「異目異耳」 (hatenablog.com)