さあ、3月8日。国際女性デーだ。
(ネット)会議やマーチが計画されている。
中国では法律で、この日、女性は午後休とのこと。
と、始めたところで、実は筆者の無知を曝さねばならない。
一昨年2019年9月、次男夫婦を米ミシガンに訪ねた時のこと。
かのヘンリー・フォード博物館で往年の繁栄ぶりに圧倒された反面、大統領選の前、トランプ再選へのバックとも言われたRust Belt(錆びた地帯)を訪問し、マイケル・ムーア監督の出身地Flintも行き、その自動車産業の衰退ぶりを目の当たりにした。
そして、デトロイト飛行場近くのショッピングモールでふと目にしたのが飾ってあるDetroit新聞だ(額縁入り)。アル・カポネや閲兵のマッカサー元帥、テニスをするグスタフ・スエーデン国王の写真にまざり、なぜか右下には日本人と思しき女性の集まり。
「仏教婦人協会が参政権を主張」とある。思わず、パチリ。
JAPANESE WOMEN CAMPAIGN FOR CIVIC RIGHTS.
A vigorous battle of ballots is being conducted in the land of the Mikado for the enhancement of the law giving the women the same legal standing as men in all affairs of state.
Here are members of the Buddhist Women’s Association in a temple at Tokio lettering posters to be used to bring the bill to the attention of the public.
その日付が(1931年)3月8日とある。昭和6年!
The Detroit News
THE HOME NEWSPAPER
SUNDAY MARCH 8, 1931
正直、その時は気が付かなかったのだが、この日は国際女性デーだ。
が、さて、調べると国連が「国際女性デー(International Women’s Day)」と制定したのは1975年。時が合わないー。
他方、さらに調べると、その原点は1904年、ニューヨークでの婦人参政権を求めたデモとのこと。 なるほど(知らなかった)--。
日本では、1931年、婦人参政権を条件付で認める法案が衆議院を通過するが、貴族院の反対で廃案に追い込まれた。 その後、市川房枝らの努力の結果、1945年10月10日幣原内閣で婦人参政権に関する閣議決定がなされた、とのこと。
ということで、頭記のThe Detroit紙の日付3月8日が「国際女性デー」と関係があるのか、はたまた偶然なのかー。
いずれにしても、Gender(男女平等)が厳しく話題になってる現下の情勢の行方を(我々オヤジ=男性Seniorを筆頭に)理解し、注視せねばならない。
これよりして、ウイメンズマーチ東京による伊藤セツ女史の講演は傾聴に値する。
国際女性デーをめぐるストーリー(セミナー報告) – ウィメンズマーチ東京2021
参考:
アクション > ウィメンズマーチ東京2021 3月8日の国際女性デーに | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network