浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第359回】 AI時代にあっての教育 ~ HI Human Intelligence/人間の知力

ビッグサイトでのEDIX(教育展)2024東京(8~10ひ)初日。

驚いた!コロナ前よりも規模が大きい!(一体、コロナパニックは何だったのだろう)

a - 関係性の教育学会(EPA)(2020年4月17日)

 

正直、久しぶりの大規模リアル展に戸惑いながらも、何人もの旧友、同志と話ができた。

中で、日野田直彦氏の講演。

日野田氏の「ワクワク教育論」 (撮影許可済)

幼少期をタイで過ごす。大阪府箕面校長(36歳)での体験を含めて、一般財団法人活育財団」の立ち上げまでの教育論。

教員向けの熱に満ちたスピーチを「先生も生徒も一緒になってワクワクを」で締め、拍手で歓迎された。

 

これを受けての事後、同氏が共同代表をつとめる「活育財団」のブースでの短いながらも有意義な会話。

https://katsuiku.org/team/

活育財団ブースにて (撮影許可済)

タイの国王・政治、はたまた現下の米大統領選挙の仕組み(なぜ火曜日なのか)などなど、はたまた、ウクライナ・ロシア、パレスチナイスラエル~~。このグローバル化の時代にあって、英語(外国語)を学ぶ意義、根底には「異文化理解=自分とは異なる世界という理解」の必要性、そしてまた楽しさがある。→ ワクワク感。

 

それにしても会場(展示ブース、セミナー)は今や「生成AI、chatGPT」が溢れてる。が、「chatGPT=偽情報、著作権問題」と注意喚起を基調とするのは見た限りではなかった。

これについてはスズカン先生こと鈴木寛氏の説明のひとことが胸に響く。「(福澤諭吉翁の謂う)意欲。これはAIには望めない。これは人間の知力である」

この点は拙稿後半、神田外語大学の宮内学長の入学式祝辞(2023年)に直結する。

【第340回】「月刊グローバル経営」寄稿第100回にあたり~review回顧とprospect展望(2/2) - 浜地道雄の「異目異耳」

「chatGPTは実に便利。だか、その便利さゆえに鵜呑みにしてはいけない。そこにcritical thinkingを忘れてはいけないーー」

 

この点は又、大人気の英語教育者安河内哲也氏も即刻認め、同氏の活発なブログには「この記事はchatGPTを利用しました」と但し書きをつけている。賢明だ。

【第347回】BIS33周年シンポにて~講演「AIと情報」 - 浜地道雄の「異目異耳」

拙稿、最下段。

 

 

 

【第358回】「武力で平和はつくれない」憲法記念日大集会

5月3日、憲法記念日。「武力で平和はつくれない」をスローガンとした市民グループによる憲法大集会が有明で開催された。

メインスピーカお二人(チラシ)

第10回目という集会は、青空の下、主催者発表では3万2千人(昨2023年は2万5千人)

大集会で伊藤真氏の登壇 (筆者撮影)

 

メインスピーカの伊藤真JICL法学館憲法研究所長は強く表明した:

先の日米首脳会談で合意された「自衛隊と米軍の連携強化」により「自衛隊が世界中で戦争ができることになる」ゆえ「世界に誇る憲法(9条)を生かす政治を取り戻そう」―と。 

余りにも大人数なので、遠くからはスピーチの様子が見えず、配置されたヴィジョンカーで見守る。

メインスピーカ伊藤真氏 (筆者撮影)

 そのJICLは筆者(浜地)の「九条は世界の宝」という主張を認めて寄稿採用してくれた(2019年7月)。

なぜ「九条は世界の宝」と主張するのか? | 憲法研究所 発信記事一覧 | 憲法研究所

ビジネス一筋で、学者でも、ジャーナリストでもない非専門家の一市民として大いに励まされた。 

続くスピーカの猿田佐世氏も同様「岸田訪米時の日米(軍事)同盟の深化」の危険を指摘から始めた。この点は、やはりJICL寄稿の筆者の主張そのものである。

「岸田首相の国賓訪米の意義・成果を検証する」 | 憲法研究所 発信記事一覧 | 憲法研究所

猿田氏は、又、「このような集会・運動への若者への参加」を呼び掛けた。これまた正論である。

 

関連拙稿:「九条護憲」と「核兵器廃絶」は一体:

【第350回】伊藤真氏講演「憲法の平和主義を考える」に感動、賛同 - 浜地道雄の「異目異耳」

【第355回】「核実験」礼賛のトランプ氏を訪問した麻生自民党副総裁 ~ 何のため? - 浜地道雄の「異目異耳」

【第301回】 九条は世界の宝 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

 

 

【第357回】 5月1日、天皇陛下即位から5年に想う

本日、2024年令和6年、5月1日。

天皇陛下は2019年=令和元年の即位から5年を迎えられた。

 

朝日新聞 (許可済み)


思い出すのは皇太子(当時)としての成婚後、初のお二人での
海外旅行で中東(サウディアラビア・リヤド)の訪問だ。

【第120回】REIWA 2 に思う温故知新 - 浜地道雄の「異目異耳」

(元リヤド駐在の商社マンとしては懐かしくもあり信じられない嬉しさだった)

 

お二人の婚約内定を知ったのは1993年正月だった(Washington Postスクープ)。

 

その半年前、筆者は「憧れのアメリカ」に一家で赴任し、未来を期待した。

1992年5月1日は我が家にとって二度あった。

【第106回】Trump 米大統領は trump できるのか? - 浜地道雄の「異目異耳」

後にアメリカ合州国の第45代大統領となるドナルド・トランプ氏の奇異な性格、言動を知ったのもその頃である。

そして今、そのトランプ(元大統領)のご機嫌伺いをするという麻生自民党副総裁の言動、考えには「?」の念を禁じ得ない。

【第355回】「核実験」礼賛のトランプ氏を訪問した麻生自民党副総裁 ~ 何のため? - 浜地道雄の「異目異耳」

 

関連拙稿:

【第291回】 天皇のお名前は? - 浜地道雄の「異目異耳」

【第356回】二子玉川ハナミズキ・フェスティバル

日米友好の証し、桜とハナミズキの交換(1912 & 1915)。

そのハナミズキを冠したフェスティバルがGWの始まり、4月29日(月、祭日)に開催された。

【第349回】 日米友好:ハナミズキDogwoodと二子玉川 - 浜地道雄の「異目異耳」

名川志信実行員会長(地元で長く名川米店を営む)と。



快晴の会場兵庫島で。子供達のチアに拍手。背後に楽天タワー。

さあ、バイデン・岸田会談でも言及された日米友好の証し桜。そしてその「返礼」のハナミズキ

その120歳の超老木、ハナミズキは同じ世田谷区内深沢、都立園芸高校で開花に満を持している。

【第352回】Lone Survivorが語る日米友好史 - 浜地道雄の「異目異耳」

 

参考:

【動画リポート】4年ぶりに開催、二子玉川花みず木フェスティバル - YouTube

(昨年の動画2:45)

 

余談ながら、フェスティバル会場の兵庫島には

多摩川ドナウ川(ウイーン)の友好河川記念碑の姉妹碑がある。

ASA田園調布の【小さな散歩道】

 

 

【第355回】「核実験」礼賛のトランプ氏を訪問した麻生自民党副総裁 ~ 何のため?

岸田正雄首相(自民党総裁)のバイデン米大統領招待による国賓外遊、就中、4月11日の米議会における演説「米軍と自衛隊の一体化」による日米(軍事)同盟の深化」は問題が深刻だ。

それを受けて4月19日、立憲デモクラシーの会による記者発表。

「主体的判断、余地なくなる」 自衛隊と米軍の連携強化、学者が批判:朝日新聞デジタル

登壇は立憲、即ち、法に基づいた政治を行おうと主張する錚々たる4人の学者。中野晃一(上智大学)、長谷部恭男(早稲田大学)、山口二郎(法政大学)の諸氏。

そして、長く厚誼を頂く千葉真国際基督教大学名誉教授。そのことば(のひとつ):「今の自民党は、不都合なことを全部、内輪で解決し、内輪で決定する、そういう体質になっているんじゃないか」。

千葉真ICU名誉教授と

そしたら、何と、麻生自民党副総裁がトランプ米(前)大統領をNYCに訪ね、歓迎を受けた(4月24)との報道。何のためにー!と思わず声を上げたくなる。

11月5日(火)の大統領選挙での「もしトラ」に備えてか?

TBSTV放送から

「もしトラ」で、協議すべきことがあるなら、11月5日(火)以降、否、2025年1月20日の正式就任の後、真剣に話し合うべきである。

通訳を入れず英語での二人の会談は一時間だったとのことだが、その内容は明らかにはされてない。麻生氏の「外遊」は私費旅行なのか、はたまた官費(=税金)によるものだったのか?後者であれば内容は公表されるべきである。

「個人的に信頼するトランプ」を就任前(2016年11月)に訪ねた安倍(元)首相の姿を想起する。

【第273回】 安倍元総理とトランプ元米大統領の「信頼関係」点検 - 浜地道雄の「異目異耳」

いやはや、今は選挙前哨戦の真っ最中。

岸田総裁(首相)議会演説(4月11日)の直後だ。 

2024-04-18 【354回】岸田首相の国賓訪米の意義・成果を検証する | ISF独立言論フォーラム

トランプ氏は「核実験礼賛、推進」派。他方、これを諫めるバイデン氏は「広島・長崎を繰り返してはならない」と表明。

広島・長崎75周年での声明(TBS)


このGlobal社会にあっては、「憲法九条護憲と核兵器廃絶」は唯一の被爆国日本の国是である。

 

関連拙稿:

法学館憲法研究所(JICL)寄稿:2019年7月22日

なぜ「九条は世界の宝」と主張するのか? | 憲法研究所 発信記事一覧 | 憲法研究所