日本経済新聞の長期連載「私の履歴書」(1956年S31連載開始~~、900余人が登場)は功成り名遂げた各界(政財界、学問、芸術~~)の先達の個人記録だ。だが、そこには成功談義だけではなく、喜怒哀楽、はたまた失敗、苦悩が記され、まさに「学ぶところ大」との感慨を呼ぶ。
この価値に気が付き、長年(60年!)愛読し、「人生の教科書」ということで、つぶさに記録し、何とこれを纏めて来られたのが吉田勝昭氏!
吉田勝昭の「私の履歴書」研究 - 私にとって日経「私の履歴書」は人生の教科書です
縁あって、その吉田氏に声をかけて頂き、主宰する「私の履歴書研究会(リレキ研)」にて、インドのタタ財閥ラタン・タタ名誉会長の「履歴」について発表の機会を得た(7月7日):
【第412回番外篇】第102回リレキ研(7月7日) - 浜地道雄の「異目異耳」
ビジネスマンとしてのラタン・タタ会長の「履歴」には、実は、そこに重要な文化的背景である「パルシ=ペルシャ=イランを源流とする拝火教=ゾロアスタ」の説明は欠かせない。

ということで、プレゼンテーションは「個人レベルの履歴」をベースに、それを大きく越えてのグローバル視点での異文化(宗教)という大胆な「物語」を披露した。
それは、何と、ペルシャ=ヤズドから飛鳥=奈良東大寺にまで伝わったという絹の路=シルク・ロードならぬ「火の路(拝火教)」という一大ロマンである(松本清張記)。

そこで出席しておられた岡部陽二氏が、何とイラン(ペルシャ)に詳しい。 脱帽!
岡部陽二のホームページ - Official Website by Yoji Okabe
お褒めの言葉を頂戴したのは光栄であり、伺えば、国際金融人としてのエッセイは800にもおよび、数々のグローバル経験、ビジネス最前線での視線から話が盛り上がり、学ぶところ大。有益な「研究会」であった。
「私の履歴書」は、個人にとっての人生の羅針盤に留まらず、トランプ登場、ことに2.0以後に世界、中東、日本に連鎖する「世界混乱」下にあっては、先達の経験から道しるべを知ることができる。
私の履歴書」関連拙稿
【第385回】 示唆に富む「私の履歴書」(日経朝刊) - 浜地道雄の「異目異耳」
【第223回】 ビン・ラーデン水葬から「護憲法9条」へ(前) - 浜地道雄の「異目異耳」
【第73回】 Speak-up ⇒ Engineering (創造) - 浜地道雄の「異目異耳」