浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第248回】「情報氾濫時代」~最重要なFACT CHECK(情報真偽チェック)

 2020年初頭から、世は「コロナパニック」。その原点は、「経済か命か」という二者択一論での「煽り」がずっとワイドショーを通じて、茶の間に入り込んできた。 

一体、「コロナは本当に怖いのか?」「コロナを正しく恐れよう」と主張してきた筆者には、不思議でならなかった。

そんな折、実は「分科会」においては尾身氏の「感染、感染、自粛、自粛」だけではなく、メンバーの経済学者が「異論」「異見」を提示してることを知り、大いに励まされた。なぜか、まったく茶の間には報道・解説されない。 

【第247回】新型コロナ ~ 「分科会」経済学者の優れた異見 - 浜地道雄の「異目異耳」

1.まん延防止等重点措置の実施の要件を満たしているのか疑問

2.飲食店の営業制限は効果あるのか   疑問 

3.濃厚接触者の把握、観察   意味がない

4.医療提供体制:重症化リスクが高い人だけを早期に検査する・治療する仕組みに変える  医療体制の逼迫を解消する手段として望ましい

5.水際対策: 国内ですでに感染が広がってる状況では厳しい水際対策は合理性がなく弊害が大きい

 そして、そのコロナパニックが収まらない時点で、突然ワイドショーの焦点が「ロシア、ウクライナ侵攻」⇔「プーチン極悪」「可哀想なウクライナ」論に移った。

ウクライナを巡る紛争には長い歴史があるが、今回のロシアによる侵攻については2014年に端を発している。つまり、この8年間におきたFACTをCHECKせねばならない。

【第61回】 ソチはどこじゃ? 〜 黒海を巡りODESSAに至る - 浜地道雄の「異目異耳」

勿論、「武力行使」「侵攻」は許されるべきではない。が、2月24日、侵攻にあたってのプーチンの「NATO非難」演説で言及した「米英によるイラク侵略の非」が殆ど報道、解説されないのは、如何なることか?

2003年3月、米英軍によるイラク侵略の理由はイラクフセイン政権)が開発した「大量(化学)兵器」の存在であった。 

が、これは後年の「fact check」(公開情報から事実を探り、分析)により亡命イラク人による「ねつ造」ということが判明した。その名(暗号)を「カーブボール」という。【第226回】9・11同時多発テロ ⇒ 「カーブボール」考 - 浜地道雄の「異目異耳」

 インターネットが発達し、だれでもが情報を受発信できるSNSの時代になった。かくて、偽情報Fake Newsも世界を駆け廻る今、もっとも重要なことはこのFACT CHECKである。情報が一体本物か、偽物を検証する人間の「知力=Intelligence」だ。

【第243号】2022年:ICT 推進の要(かなめ) ~ 多文化理解 - 浜地道雄の「異目異耳」

戦争による最大の被害者は「事実」である。 一体、「事実は何なのか?」「グロバー化時代にあって人は未来の生活をどのように構築していくのか?」「未来を背負う若者の教育をどうもっていくのか?」

a - 関係性の教育学会(EPA)