(2018.3.5JICL法学館憲法研究所に寄稿)
「世界平和」とは真反対の「地球儀俯瞰外交」
ノーベル平和賞2017がICANに授賞され、裏方(「日本被団協」)の筆者としてはまことにうれしいこと。 私は「(日本的に)雑居ビル」の一室と思っていました。 痛感するのは、グローバル化が叫ばれる日本にあって、現下の日本政府の「地球儀俯瞰外交」に致命的に欠けている「異文化(宗教)」理解、という視点。 参照: WCRP JAPAN 公益財団法人 世界宗教者平和会議日本委員会 Religions for Peace さて、このビルの看板で見るとキリスト教教会関係は"Ecumenical Organizations"と一括りになり、同じビルに"World Council of Churches"(世界教会協議会)とか、"Lutheran World Federation" (ルター派世界連盟)とか錚々たる国際的キリスト教機関が入っていることが記されています。 その中に"Ecumenical Patriarchate Representation"というのもあります。これは「世界総主座代表部」の意味で、現コンスタンティノープル(イスタンブル)総主教座が持つ代表部です。これは勿論、かつて東ローマ帝国、もしくはビザンツ帝国の首都であったコンスタンティノポリスの総主教座で、1453年の同都陥落とその後のオスマン帝国支配を生き抜き、そしてトルコ共和国の管理下に存続し、東方正教会の世界的名誉首座の地位にある総主教座が持つ代表部です。 なお"Oikoumen?"の構成要素の語"oikos"は「家」とか「人が住む場所」全般を意味し、これが"oikonomia"となりますと、"nomos"(「使用」、「慣習」、「法」、「規則」)の意味が加わり、「家族の管理」となり、転じて「管理」、「行政」、「アレンジメント」の意味も出てくるようです。この"oikonomia"は"economy"(節約、倹約、経済)の語源であると思います。 |
参照:Ikonomi氏とEconomy
https://hamajimichio.hatenablog.com/entry/2020/10/06/000000_1