浜地道雄の「異目異耳」

異文化理解とは、お互いに異なるということを理解しよう、ということです。

【第185回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(2)

 

(2017.10.16 JICL法学館憲法研究所に寄稿)

 

 

 

 


授賞発表

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喜びを語る東ちづるさん

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発表を喜ぶ三宅信夫さん(前列右)ら






ICANノーベル平和賞2017を授賞

(承前) ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考

さて、いよいよ発表日、10月6日、ピース・ボート(東京・早稲田)でのパブリック・ビューイング。

日本時間の午後6時(ノールウエイ時間午前11時)、用意されたスクリーンにBerit Reiss-Andersen委員長の姿が写し出され、「ICAN 」と発表しました。

その瞬間に70人ほどの参加者は一斉に「すごい!やったー!ブラボー!」と叫び、お互いに抱き合いました。

添付はパネルに登壇した「日本被団協」の三宅信夫さん(88)らヒバクシャ(被爆者)と、女優の東ちづるさんが涙とともに喜ぶ姿です。
三宅信夫さんは16歳の時に広島で被爆東ちづるさんは広島県出身で、ピース・ボートに乗船経験もある平和活動家。

ボードにはICANのペナント。取材陣も取り囲み、フラッシュが光ります。

ICAN:International Campaign to Abolish Nuclear Weaponはスイス・ジュネーブに本拠をおく、国際NGO核兵器廃絶国際キャンペーン。100ヶ国以上に亘る450以上の団体のネットワークで、日本からはピース・ボートはじめ7団体が参画。

ピース・ボートは2008年より「ヒバクシャ地球一周、証言の航海」を通して被爆者とともに平和活動をしてきたもの。

ICAN/ピース・ボートと連携運動をしてきた「日本被団協」の代表田中煕巳さん(85)の言葉のとおり「これから先につながる」授賞。
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/171006/lif17100623010030-n1.html

「これから先」、即ち、「世界の宝憲法九条の理念」を地球憲章に拡大すること。
これが私(たち)の主張です。

早速、本2017年度も「日本被団協」を推薦(nomination)してくれた内外の知識人に喜びの報告と、お礼を伝えました。
http://www.nobelwill.org/?tab=8#hidankyo2

M.セルデン(コーネル大)、A.ダッデン(コネティカット大)、P.ヴァン・ドウンゲン(ブラドフォード大)、P.カズニック(アメリカン大)、久山宗彦(カイロ大学)、諸教授。

日本では、主として中東研究家。塩尻和子(東京国際大)、長澤栄治(東京大)、野元晋(慶応義塾大)、板垣雄三(東京大)、諸教授。
中東で「紛争・テロ」を目の当たりしてきた方々(私も含め)は「武力で平和は不可能」と熟知してます。日本の国会議員ではただ一人(私の知る限り)、小西洋之氏(参)。

N.チョムスキー教授(MIT)の励ましも忘れられません。https://hamajimichio.hatenablog.com/entry/2020/08/29/000000