2011年8月30日 記 : 筆者(浜地)は事務局ヴォランティア
暑い夏の最後、恒例のAYO(アジア・ユース・オーケストラ)が今年もやってきた。 ttp://ayonihonjimukyoku.com/
アジアが一つになったこの圧倒的魅力。
アジア各国から選抜された若きヴィルトゥオーソが100人。 厳しいオーディションを経て、6週間前に集まり、3週間香港で練習、それから3週間アジア各地を歴訪してきて、この東京公演が最後。終わると翌日には、それぞれの国に帰っていく。もう、一生会えないかもしれない仲間。 いつもながら、最後の公演のあとは舞台上でハグあり涙あり。
青春!
名バイオリニスト(故)ユーディ・メニューイン(メニューヒン)を音楽監督として1990年に香港で活動を開始し、今年が21周年。
今年のソリスト(Violin)は韓国人とドイツ人の物理学者の両親の間に生まれたStefan Jackiw。23才。
シベリウス、サンサーンス、サラサーテという超絶技巧の協奏に続く、アンコールはバッハの無伴奏ソナタ。 その消え入るようなピアニッシシモに、1,000余の聴衆はまるで金縛りにあったように身動き一つできない。
http://www.youtube.com/watch?v=2VomlAnAB8kfeature=related (U-Tube これは別の演奏会での別の曲)
メンバーの国籍は、台湾31、中国29、香港13、日本10、マレーシア4、フィリピン3、韓国3、ベトナム2、タイ1とプログラムで数えられる。
ここでは、中国と台湾は融合しており、日韓問題もない。 アジアが一つになっている。まさにグローバル化の一つの象徴を見る思いだ。
実は、この素晴らしい集まりには、音楽そのもの他に、視覚的に毎年感じる「さわやかさ」がその黒髪にある。
今回はその魅力が例年より多い。何故か? つまり日本人(の茶髪)が少ないのだ。
説明を聞いて分かった。日本(東京)におけるオーディションが東北地震の翌日、3月12日だった。つまり、多くがオーディションに来れなかったという事情だったらしい。
そこで、蛇足と承知で言えば、日本人に茶髪は似合わないというのが筆者の長年の思いである。グローバル化の時代であればこそ、若者たちは黒髪に回帰してはどうだろう。国際的な場にあって、魅力度が大いに増すだろう。
魅力度はソフト・パワーに直結する (ハーヴァード大、ナイ教授)。